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低用量ピルの種類5選!特徴・違いを比較|自分に合うピルは?

低用量ピル 種類|一覧・違い・選び方・人気順まで徹底解説

低用量ピルは、避妊だけでなく、生理痛やPMS(月経前症候群)
ニキビなどの月経トラブル改善にも役立つ女性の強い味方です。
しかし、「種類がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない」「自分に合うピルはどう見つけたらいいの?」と悩む方も少なくありません。

この記事では、日本で処方されている低用量ピルの種類を徹底的に解説します。
それぞれのピルの特徴や効果、副作用の違いを比較し、あなたの目的や体質に合ったピルの選び方、さらには気になる値段や避妊効果についても詳しくご紹介します。
低用量ピルに関する疑問を解消し、安心して自分にぴったりのピルを見つけるための参考にしてください。
最終的には医師との相談が不可欠ですが、その第一歩として、まずは低用量ピルの種類について深く理解していきましょう。

目次

低用量ピルの種類一覧|日本で処方されるピルを紹介

日本で主に処方されている低用量ピルは、含まれるホルモンの種類や量、配合の仕方に違いがあり、それが効果や副作用の現れ方に影響します。
ご自身の体質や目的に合ったピルを見つけるために、まずはそれぞれの特徴を把握しましょう。

低用量ピルは、大きく分けて「一相性」「二相性」「三相性」の3種類に分類されます。
これは、1シート(21日分)の中に含まれる卵胞ホルモンと黄体ホルモンの量が、期間中にわたって一定か、段階的に変化するかによって分けられます。

  • 一相性ピル: 1シートに含まれるホルモンの量が全て同じタイプです。
    ホルモン量が一定であるため、生理周期が安定しやすく、飲み間違いによる効果の低下も比較的少ないとされています。
    代表的なものに「マーベロン」「ファボワール」「オーソM」「シンフェーズ」などがあります。
  • 二相性ピル: 2段階でホルモン量が変化するタイプです。
    生理周期に合わせて自然なホルモン変動を再現するように設計されています。
    現在、日本で処方されている二相性ピルは種類が限られています。
  • 三相性ピル: 3段階でホルモン量が変化するタイプです。
    生理周期の自然なホルモン変化により近い形でホルモンを補給するため、不正出血が起こりにくいと言われています。
    代表的なものに「トリキュラー」「ラベルフィーユ」「アンジュ」などがあります。

これらのピルは、さらに含まれる黄体ホルモンの種類によっても分類されます。
黄体ホルモンの種類は、肌の状態(ニキビなど)や体重変化、むくみなどの副作用に影響を与えることがあります。

以下に、日本で一般的に処方される低用量ピルと超低用量ピルをいくつかご紹介します。

初めての低用量ピル|トリキュラー

トリキュラーは、世界中で最も広く処方されている三相性ピルの代表格です。
日本でも非常に多くの女性に利用されており、初めて低用量ピルを服用する方にも選択肢の一つとして勧められることが多いピルです。

特徴とメリット:

  • 自然なホルモン変動: 3段階でホルモン量が変化する三相性ピルのため、女性の自然なホルモンサイクルに近づけて作られています。
    これにより、不正出血が起こりにくいとされています。
  • 高い避妊効果: 正しく服用することで99%以上の高い避妊効果が期待できます。
  • 生理周期の安定化: 生理周期が不安定な方でも、トリキュラーを服用することで規則正しい生理周期が期待できます。
    生理日をコントロールしたい場合にも有効です。
  • PMS・生理痛の軽減: 生理前のイライラ、腹痛、頭痛などのPMS症状や、生理中の腹痛、腰痛などの生理痛の軽減効果も期待できます。
    これは、排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑えることで、生理時の出血量や痛みを減らすためです。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):30μg(段階的に変化)
  • 黄体ホルモン(レボノルゲストレル):50μg, 75μg, 125μg(段階的に変化)

注意点と副作用:

  • 三相性ピルのため、飲み間違いに注意が必要です。
    錠剤の色や記載されている数字で服用順を確認しましょう。
  • 一般的な低用量ピルの副作用として、吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血、気分の変化などが挙げられます。
    これらの症状は服用初期に現れやすく、数ヶ月で軽減することが多いですが、症状が続く場合は医師に相談してください。
  • 血栓症のリスクもゼロではありませんが、重篤な血栓症は非常に稀です。
    喫煙者や特定の持病がある方は、服用前に必ず医師に伝えましょう。

トリキュラーは、その実績とバランスの取れた効果から、多くの方にとって安心して試せるピルの一つと言えるでしょう。

効果と副作用のバランス|マーベロン

マーベロンは、一相性ピルの中でも特にバランスの取れた効果と比較的少ない副作用で知られています。
世界的に広く利用されており、日本でも「ニキビに効果がある」「副作用が少ない」という声を聞くことが多いピルです。

特徴とメリット:

  • 一相性で飲みやすい: 1シート中のホルモン量が一定であるため、飲み間違いのリスクが低く、服用しやすいのが特徴です。
  • ニキビ改善効果: 含まれる黄体ホルモン(デソゲストレル)は、男性ホルモン様作用が少ないため、ニキビや多毛症の改善効果が期待できるとされています。
    肌荒れに悩む女性から選ばれることが多い理由の一つです。
  • 高い避妊効果: 正しく服用することで、他の低用量ピルと同様に高い避妊効果を発揮します。
  • 生理周期の安定化: 一相性ピルのため、生理周期が非常に安定しやすい傾向にあります。
  • むくみ・体重増加の軽減: 黄体ホルモンの種類により、むくみや体重増加といった副作用が比較的起こりにくいと感じる方もいます。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):30μg
  • 黄体ホルモン(デソゲストレル):0.15mg

注意点と副作用:

  • 他の低用量ピルと同様に、吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血などの一般的な副作用が起こる可能性があります。
  • 血栓症のリスクはありますが、デソゲストレルを含むピルは、一部の他の黄体ホルモンを含むピルと比較して、血栓症リスクがわずかに高いという報告も過去にはありましたが、全体的なリスクは非常に低く、医師の診察のもとで適切に処方されます。

マーベロンは、ニキビ改善効果を期待したい方や、一相性ピルで飲み間違いのリスクを減らしたい方、そして比較的副作用を抑えたいと考える方に適した選択肢と言えるでしょう。

低用量ピル|ラベルフィーユ

ラベルフィーユは、トリキュラーのジェネリック医薬品として知られる三相性ピルです。
先発薬であるトリキュラーと同じ有効成分、同じ量が含まれているため、同等の効果と安全性を持つとされています。
経済的な負担を抑えたい方に選ばれることが多いピルです。

特徴とメリット:

  • トリキュラーと同等の効果: トリキュラーと同じレボノルゲストレルとエチニルエストラジオールを配合しており、避妊効果や生理痛・PMS改善効果はトリキュラーと同等です。
  • ジェネリックならではの価格: 先発薬よりも安価に処方されることが多いため、長期的な服用を考えている方にとって経済的メリットが大きいでしょう。
  • 自然なホルモン変動: 三相性ピルのため、自然なホルモン変動を再現し、不正出血の発生を抑えることが期待できます。
  • 生理周期の安定とコントロール: 規則正しい生理周期の確立や、生理日移動のコントロールにも活用できます。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):30μg(段階的に変化)
  • 黄体ホルモン(レボノルゲストレル):50μg, 75μg, 125μg(段階的に変化)

注意点と副作用:

  • 三相性ピルのため、服用順序を間違えないよう注意が必要です。
    錠剤の色やシートの表示をよく確認しましょう。
  • トリキュラーと同様に、吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血などの一般的な副作用が起こる可能性があります。
    これらは通常、服用開始から数ヶ月で落ち着きます。
  • 血栓症のリスクも、トリキュラーと同程度に考慮する必要があります。
    喫煙習慣や既往歴がある場合は、必ず医師に相談してください。

ラベルフィーユは、トリキュラーの効果に満足しているが費用を抑えたい方、または初めてのピルとしてトリキュラーのジェネリックを選びたい方にとって、優れた選択肢となるでしょう。

低用量ピル|ファボワール

ファボワールは、マーベロンのジェネリック医薬品である一相性ピルです。
先発薬であるマーベロンと同様に、含まれるホルモン成分や量が全く同じであるため、同等の効果と副作用プロファイルを持つと考えられています。
経済的に継続しやすい点が大きな魅力です。

特徴とメリット:

  • マーベロンと同等の効果: マーベロンと同じデソゲストレルとエチニルエストラジオールを配合しており、高い避妊効果はもちろん、ニキビ改善効果やむくみの少なさも期待できます。
  • コストパフォーマンス: ジェネリック医薬品であるため、先発薬のマーベロンよりも安価に手に入ります。
    長期的な服用を前提とする場合、費用面でのメリットは大きいでしょう。
  • 一相性で服用が簡単: ホルモン量が一定であるため、シート中のどの錠剤を飲んでもホルモン量は変わらず、飲み間違いによる効果の低下のリスクが低いのが特徴です。
  • ニキビ・肌荒れ改善: 黄体ホルモンのデソゲストレルは、男性ホルモン様作用が比較的少ないため、ニキビや肌荒れに悩む方にも選ばれることがあります。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):30μg
  • 黄体ホルモン(デソゲストレル):0.15mg

注意点と副作用:

  • 一般的な低用量ピルの副作用(吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血など)が起こる可能性があります。
    これらは通常、服用開始後の数ヶ月で軽減していく傾向があります。
  • 血栓症のリスクも他の低用量ピルと同様に存在します。
    特に、喫煙習慣や既往歴がある場合は、医師に必ず相談してください。特に、喫煙者や特定の持病を持つ方は、その旨を医師に正確に伝えましょう。

ファボワールは、マーベロンの効果を希望するが費用を抑えたい方、またはニキビやむくみへの影響を気にする方で、コストを重視したい場合に特におすすめのピルです。

超低用量ピル|ヤーズフレックス

ヤーズフレックスは、避妊目的ではなく、主に子宮内膜症や月経困難症(生理痛が非常に重い状態)の治療薬として処方される超低用量ピルです。
最大120日間の連続服用が可能であり、生理の回数を減らせる点が大きな特徴です。

特徴とメリット:

  • 生理回数を大幅に減らせる: 連続服用が可能であるため、生理の回数を年に数回に減らすことができます。
    これにより、重い生理痛やPMSに悩まされる期間を短縮し、QOL(生活の質)の向上が期待できます。
  • 月経困難症・子宮内膜症の治療: 生理痛の原因となる子宮内膜の過剰な増殖を抑え、月経困難症や子宮内膜症の症状を効果的に軽減します。
  • ホルモン量が少ない: 超低用量であるため、卵胞ホルモンの量が20μgと低く抑えられています。
    これにより、ホルモン量が多いピルで起こりやすい吐き気や乳房の張りといった副作用が比較的少ない傾向にあります。
  • ダイナミックレジメン: 不正出血があった場合にのみ休薬期間を設ける「ダイナミックレジメン」という特殊な飲み方をします。
    これにより、生理を完全にコントロールしやすくなります。
  • 新しい黄体ホルモン: 黄体ホルモンとして「ドロスピレノン」が配合されています。
    これは男性ホルモン様作用が少ないため、ニキビ改善効果も期待でき、また利尿作用によりむくみにくいという特徴も持ちます。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):20μg
  • 黄体ホルモン(ドロスピレノン):3mg

注意点と副作用:

  • 連続服用により、服用初期や飲み始めに不正出血が起こりやすくなることがあります。
    しかし、これは一時的なもので、服用を続けると落ち着くことが多いです。
  • ドロスピレノンにはカリウム保持性があるため、特定の疾患(腎機能障害など)がある方や、カリウムを増やす作用のある薬剤を服用している方は注意が必要です。
  • 超低用量ピルでも血栓症のリスクはゼロではありません。
    特に、喫煙や肥満、高血圧などのリスク因子がある場合は、医師と慎重に相談する必要があります。

ヤーズフレックスは、重い生理痛やPMS、子宮内膜症で悩んでおり、生理の回数を減らしたいと強く希望する方に特に適したピルです。
避妊目的で処方されることは通常ありませんが、結果として避妊効果も期待できます。

超低用量ピル|フリウェル

フリウェルは、月経困難症の治療を目的とした超低用量ピルです。
先発薬であるルナベルのジェネリック医薬品にあたり、ルナベルLDとフリウェルLD、ルナベルULDとフリウェルULDがあります。
ここでは、特にホルモン量が少ないULDタイプについて説明します。

特徴とメリット:

  • 月経困難症の治療に特化: 月経困難症(重い生理痛)の緩和を主な目的としており、生理痛の軽減、出血量の減少に効果を発揮します。
  • 超低用量で副作用軽減: 卵胞ホルモン量が20μgと非常に少なく抑えられているため、吐き気や頭痛、乳房の張りといった一般的なピルの副作用が軽減される傾向にあります。
    これは、ピルを服用する上で副作用が心配な方にとって大きなメリットです。
  • ジェネリックならではの経済性: 先発薬のルナベルULDよりも安価に処方されるため、長期的な治療が必要な方にとって、経済的な負担を軽減できます。
  • 子宮内膜症の改善: 生理痛だけでなく、子宮内膜症の進行抑制や症状改善にも効果が期待できます。

含まれるホルモン:

  • 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール):20μg (ULDの場合)
  • 黄体ホルモン(ノルエチステロン):1mg (ULDの場合)

注意点と副作用:

  • 超低用量ピルは、ホルモン量が少ない分、飲み始めや飲み忘れによって不正出血が起こりやすい傾向があります。
    これは体がホルモン環境の変化に慣れるまでの期間に起こることが多く、服用を続けることで改善されることが一般的です。
  • 血栓症のリスクは他の低用量ピルと同様に存在します。
    特に喫煙習慣のある方や、特定の疾患(高血圧、糖尿病、高脂血症など)がある方は、医師に必ず相談してください。
  • フリウェルは避妊目的では保険適用されません。
    避妊目的で処方を希望する場合は、低用量ピルが選択肢となります。

フリウェルは、重い生理痛に悩んでおり、特に副作用を心配している方や、経済的に継続しやすいピルを探している方に適した超低用量ピルです。

低用量ピルと超低用量ピルの違い|どちらを選ぶべき?

低用量ピルと超低用量ピルは、どちらも排卵を抑制し、生理周期をコントロールする経口避妊薬ですが、その最も大きな違いは「含まれる卵胞ホルモンの量」にあります。
このホルモン量の違いが、それぞれのピルの主な目的、効果、そして副作用の現れ方に影響を与えます。

項目 低用量ピル 超低用量ピル
卵胞ホルモン量 20μg〜50μg(主に30μg 20μg以下(主に20μgまたはそれ以下)
主な目的 避妊、生理周期の安定、PMS・生理痛の軽減、ニキビ改善など 月経困難症・子宮内膜症の治療、PMS・生理痛の軽減
保険適用 基本的に保険適用外(自費診療) 月経困難症・子宮内膜症の治療目的の場合、保険適用
副作用 吐き気、頭痛、乳房の張りなど(超低用量よりはやや出やすい傾向) 吐き気、頭痛、乳房の張りなど(低用量より軽減されやすい傾向)
不正出血 服用初期に見られることがある ホルモン量が少ないため、低用量より服用初期に不正出血が起こりやすい傾向
避妊効果 高い避妊効果が期待できる 治療目的だが、結果的に高い避妊効果も期待できる

超低用量ピルは副作用が出にくい?

一般的に、超低用量ピルは低用量ピルと比較して、副作用が出にくい傾向があると言われています。
これは、含まれる卵胞ホルモンの量が少ないためです。
卵胞ホルモンは、吐き気、頭痛、乳房の張り、むくみなどの副作用に関与するとされているため、その量が少ない超低用量ピルではこれらの症状が軽減されることが期待できます。

しかし、ホルモン量が少ないことによる別の影響もあります。
特に、飲み始めや飲み忘れがあった場合に、低用量ピルよりも不正出血が起こりやすくなることがあります。
これは体がホルモン量の少ない状態に慣れるまでの期間に現れることが多く、服用を継続することで落ち着くことがほとんどです。

また、超低用量ピルは、避妊目的で処方される場合は基本的に保険適用外となりますが、月経困難症や子宮内膜症の治療目的で処方される場合は保険が適用されます
これは、超低用量ピルが特にこれらの疾患の治療に高い効果を発揮することが認められているためです。

避妊効果を重視するなら低用量ピル

避妊」を主な目的としてピルを服用したい場合、一般的には「低用量ピル」が選択肢となります。
低用量ピルは、正しい方法で服用すれば99%以上の高い避妊効果が期待できます。
これは、ピルが排卵を抑制し、子宮内膜を着床しにくい状態に保ち、子宮頸管粘液を変化させて精子の侵入を妨げるという複数のメカニズムで避妊効果を発揮するためです。

超低用量ピルも、結果的には排卵を抑制するため避妊効果はありますが、その主な目的は「月経困難症や子宮内膜症の治療」であり、保険診療での避妊目的での処方は行われません
そのため、純粋に避妊を目的とする場合は、低用量ピルを選ぶのが一般的です。

どちらのピルを選ぶべきかは、ご自身の目的(避妊、生理痛治療、ニキビ改善など)と体質、そして副作用への懸念によって異なります。
必ず医師と十分に相談し、ご自身に最適なピルを選択するようにしましょう。
医師は、既往歴や現在の健康状態、ライフスタイルなどを考慮し、最も適切なピルを提案してくれます。

低用量ピル の種類別|効果・特徴・違いを比較

ここでは、さらに具体的に主要な低用量ピルの種類ごとの特徴と、21錠と28錠の違いに焦点を当てて比較していきます。
低用量ピルには、ホルモンの配合パターンによって「一相性」「二相性」「三相性」という分類があります。
この違いが、生理周期の安定性や不正出血の頻度などに影響します。
また、黄体ホルモンの種類によっても、ニキビやむくみなどの副作用の傾向が異なります。

ピル名 タイプ ホルモン配合 黄体ホルモン 主な特徴・効果 21錠/28錠の違い
トリキュラー 三相性 卵胞ホルモン:30μg
黄体ホルモン:50/75/125μg
レボノルゲストレル 不正出血が少ない。生理痛・PMS改善、高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
マーベロン 一相性 卵胞ホルモン:30μg
黄体ホルモン:0.15mg
デソゲストレル ニキビ改善効果期待。むくみ少ない。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
ラベルフィーユ 三相性 卵胞ホルモン:30μg
黄体ホルモン:50/75/125μg
レボノルゲストレル トリキュラーのジェネリック。安価。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
ファボワール 一相性 卵胞ホルモン:30μg
黄体ホルモン:0.15mg
デソゲストレル マーベロンのジェネリック。安価。ニキビ改善効果。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
アンジュ 三相性 卵胞ホルモン:30μg
黄体ホルモン:50/75/125μg
レボノルゲストレル トリキュラーと同等。不正出血が少ない。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
オーソM 一相性 卵胞ホルモン:35μg
黄体ホルモン:0.5mg
ノルエチンドロン ややホルモン量多め。生理痛・PMS改善。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
シンフェーズ 一相性 卵胞ホルモン:35μg
黄体ホルモン:0.5mg
ノルエチンドロン オーソMのジェネリック。生理痛・PMS改善。高い避妊効果。 21錠: 21日服用後7日休薬
28錠: 21日服用後7日偽薬
ヤーズフレックス 超低用量 卵胞ホルモン:20μg
黄体ホルモン:3mg
ドロスピレノン 生理回数削減(最大120日連続服用)。月経困難症・子宮内膜症治療。ニキビ改善。 28錠(連続服用可能)
フリウェル 超低用量 卵胞ホルモン:20μg
黄体ホルモン:1mg
ノルエチステロン 月経困難症・子宮内膜症治療。ルナベルのジェネリック。保険適用の場合あり。 28錠(21日服用後7日休薬)

ピルには「21錠タイプ」と「28錠タイプ」がありますが、これは有効成分が含まれる錠剤が21日分で、残りの7日分が「休薬期間」になるか、または有効成分を含まない「偽薬(プラセボ錠)」を7日間服用するか、の違いです。

  • 21錠タイプ: 21日間有効成分を服用し、その後7日間は何も服用しない(休薬期間)。この休薬期間中に生理が来ます。
  • 28錠タイプ: 21日間有効成分を服用し、その後7日間は偽薬を服用します。偽薬期間中に生理が来ます。偽薬を飲むことで、毎日同じ時間にピルを飲む習慣を継続しやすく、飲み忘れを防ぐ目的があります。効果に違いはありません。

低用量ピル|トリキュラー28・21の違い

トリキュラーは三相性ピルの代表格で、ホルモン量が3段階に変化するのが特徴です。

  • トリキュラー21: 有効成分を含む錠剤が21錠入っています。
    21日間服用後、7日間休薬期間を設けます。
    この休薬期間中に生理(消退出血)が起こります。
  • トリキュラー28: 有効成分を含む錠剤が21錠と、有効成分を含まない偽薬が7錠入っています。
    21日間有効成分を服用後、続けて7日間偽薬を服用します。
    偽薬期間中に生理が起こります。
    偽薬を飲むことで、毎日ピルを飲む習慣が途切れず、飲み忘れのリスクを減らすことができます。
    特に初めてピルを飲む方や、飲み忘れが心配な方におすすめです。

どちらのタイプも避妊効果や生理症状改善効果は同じです。
ご自身の生活習慣に合わせて選びましょう。

低用量ピル|マーベロン28・21の違い

マーベロンは一相性ピルで、シート内のホルモン量が一定なのが特徴です。
ニキビ改善効果やむくみの少なさで知られています。

  • マーベロン21: 21錠の有効成分を服用後、7日間休薬します。
  • マーベロン28: 21錠の有効成分と7錠の偽薬を服用します。

トリキュラーと同様に、効果は同じですが、飲み忘れ防止の観点から28錠タイプを選ぶ方も多くいらっしゃいます。

低用量ピル|アンジュ28・21の違い

アンジュもトリキュラーと同様に三相性ピルで、ホルモン量が段階的に変化します。
不正出血が少ないという特徴があります。

  • アンジュ21: 21錠の有効成分を服用後、7日間休薬します。
  • アンジュ28: 21錠の有効成分と7錠の偽薬を服用します。

三相性ピルは、錠剤の色や記載された番号で服用順序が決められているため、28錠タイプで偽薬を飲む習慣をつけることで、有効成分の飲み間違いを防ぐ効果も期待できます。

低用量ピル|オーソM・シンフェーズの違い

オーソMとシンフェーズは、どちらも一相性ピルで、含まれる黄体ホルモンがノルエチンドロンというタイプです。
これらは生理痛やPMSの改善に比較的効果が高いと言われています。
シンフェーズはオーソMのジェネリック医薬品にあたります。

  • オーソM: 卵胞ホルモンが35μgと、他の一般的な低用量ピル(30μg)よりやや多めに含まれています。
    生理痛やPMSの症状が重い方、他のピルで不正出血が頻発する方などに処方されることがあります。
  • シンフェーズ: オーソMのジェネリック医薬品です。
    有効成分・効果はオーソMと同等ですが、価格が抑えられています。

これらも21錠と28錠のタイプが存在し、服用方法は前述のピルと同様です。

低用量ピル|ラベルフィーユ28・21の違い

ラベルフィーユはトリキュラーのジェネリック医薬品で、三相性ピルです。

  • ラベルフィーユ21: 21錠の有効成分を服用後、7日間休薬します。
  • ラベルフィーユ28: 21錠の有効成分と7錠の偽薬を服用します。

経済的なメリットを重視しつつ、トリキュラーと同じ効果を求める方に選ばれています

低用量ピル|ファボワール28・21の違い

ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品で、一相性ピルです。

  • ファボワール21: 21錠の有効成分を服用後、7日間休薬します。
  • ファボワール28: 21錠の有効成分と7錠の偽薬を服用します。

マーベロン同様、ニキビ改善効果やむくみの少なさを期待しつつ、費用を抑えたい方におすすめです。

これらの種類の中から、ご自身の体質やライフスタイル、そして重視する効果に合わせて、医師と相談しながら最適なピルを選択することが重要です。

低用量ピルの選び方|目的別おすすめ

低用量ピルを服用する目的は人それぞれです。
避妊を第一に考える人もいれば、重い生理痛やPMS(月経前症候群)の症状緩和を期待する人もいます。
ここでは、主な目的別に、どのような低用量ピルがおすすめできるのかを解説します。

避妊目的で選ぶなら

避妊を主な目的とする場合、どの低用量ピルを選んでも、正しく服用すれば高い避妊効果が期待できます
ピルの避妊効果は、パーフェクトユース(指示通りに完全に服用した場合)で99%以上と非常に高いとされています。

  • 飲み忘れを防ぎたいなら28錠タイプ: 21錠タイプでも28錠タイプでも避妊効果に差はありませんが、毎日決まった時間にピルを飲む習慣をつけたい方や、飲み忘れが心配な方は、偽薬が含まれる28錠タイプがおすすめです。
    偽薬期間も飲み続けることで、飲み忘れのリスクを減らせます。
  • 相性や副作用で選ぶ: 避妊効果は共通していますが、吐き気や頭痛、不正出血などの副作用の出方は個人差があります。
    初めてピルを服用する場合、まずは一般的な低用量ピルである「トリキュラー」や「マーベロン」を試してみるのが良いでしょう。
    また、費用を抑えたい場合は、それぞれのジェネリック医薬品である「ラベルフィーユ」や「ファボワール」も有効な選択肢となります。
  • ホルモンタイプで選ぶ:
    • 一相性ピル(例: マーベロン、ファボワール): ホルモン量が一定なので、飲み間違いによるホルモン変動が少なく、周期が安定しやすい傾向があります。
    • 三相性ピル(例: トリキュラー、ラベルフィーユ、アンジュ): 自然なホルモン変動を再現するように作られており、不正出血が起こりにくいと言われています。

避妊効果に関してはどの低用量ピルも同等ですが、ご自身の体質や副作用への懸念を医師に伝え、最適なものを選んでもらいましょう。

PMS・生理痛改善で選ぶなら

PMS(月経前症候群)や生理痛の改善を目的とする場合、低用量ピルは排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑えることで、これらの症状を軽減します。
特に、子宮内膜症を伴う重い生理痛(月経困難症)の場合は、超低用量ピルが保険適用で処方されることがあります

  • 月経困難症・子宮内膜症の場合: 「ヤーズフレックス」や「フリウェル(ルナベルのジェネリック)」などの超低用量ピルが第一選択肢となることが多いです。
    これらは生理痛の緩和に特化しており、フリウェルULDのようにホルモン量を極限まで抑えたタイプもあります。
    ヤーズフレックスは連続服用で生理回数を減らせるため、生理期間中の不調に悩む方には特に有効です。
  • 一般的なPMS・生理痛の場合: 低用量ピルでも十分に効果が期待できます。
    トリキュラー」「マーベロン」などの一般的な低用量ピルは、生理痛やPMSの症状軽減にも効果的です。
    また、「オーソM」やそのジェネリックである「シンフェーズ」は、他のピルで生理痛が改善しにくい場合に考慮されることもあります。

PMSや生理痛の症状は個人差が大きいため、医師と相談し、症状の種類や重さに合わせて最適なピルを選びましょう。

ニキビ改善で選ぶなら

低用量ピルの中には、ニキビや肌荒れの改善効果が期待できるものもあります。
これは、ピルに含まれる黄体ホルモンが、男性ホルモン(アンドロゲン)の作用を抑えることで、皮脂の過剰な分泌を抑制するためです。

  • 男性ホルモン作用が少ない黄体ホルモンを含むピル: ニキビ改善効果を特に期待する場合、「マーベロン」やそのジェネリックである「ファボワール」がよく選択されます。
    これらに含まれる黄体ホルモン「デソゲストレル」は、男性ホルモン様作用が少ないという特徴があります。
  • 超低用量ピルでも効果が期待できるもの: 「ヤーズフレックス」に含まれる黄体ホルモン「ドロスピレノン」も、男性ホルモン作用が少なく、ニキビ改善効果が期待できるとされています。
    また、ドロスピレノンには利尿作用もあり、むくみの軽減にも役立つ可能性があります。

ニキビ治療は多岐にわたりますが、ホルモンバランスの乱れが原因でニキビが悪化している場合には、低用量ピルが有効な選択肢となることがあります。
ただし、ピル単独で全てのニキビが改善するわけではないため、他の皮膚科治療と併用することも検討しましょう。

いずれの目的でピルを選ぶ場合も、医師との詳細なカウンセリングが不可欠です。
ご自身の体質やライフスタイルなどを全て伝え、最適なピルを見つけてください。

低用量ピル|人気ランキングと値段

低用量ピルは多種多様ですが、特に人気が高いピルや、ジェネリック医薬品の存在は、多くの方が気になるポイントでしょう。
ここでは、一般的に人気のある低用量ピルと、その価格帯について解説します。

低用量ピル|一番人気なのはトリキュラー?

一般的に、日本で最も処方実績が多く、認知度が高い低用量ピルの一つとして「トリキュラー」が挙げられます。
世界中で広く使用されており、三相性ピルであることから、自然なホルモン変動に近く、不正出血が起こりにくいという特徴が人気の理由と考えられます。

  • トリキュラーが人気の理由:
    • 高い実績と信頼性: 長年の使用実績があり、効果と安全性が確立されています。
    • 不正出血の少なさ: 三相性ピルであるため、ホルモン量の段階的な変化が体になじみやすく、不正出血のリスクが比較的低いとされています。
    • 幅広い目的への対応: 避妊はもちろん、生理痛やPMSの軽減、生理周期の安定など、様々な目的で選択されています。

一方で、ニキビ改善を重視する方には「マーベロン」が人気を集めています。
マーベロンに含まれるデソゲストレルという黄体ホルモンが、男性ホルモン様作用が少ないため、ニキビや肌荒れへの良い影響を期待できるためです。

人気はあくまで一般的な傾向であり、ご自身の体質や目的によって最適なピルは異なります。
初めてピルを検討する場合は、医師と相談し、メリット・デメリットを十分に理解した上で選択することが重要です。

低用量ピル|ジェネリック医薬品の種類と値段

低用量ピルは、基本的に保険適用外の自費診療となるため、毎月の費用負担が気になる方も多いでしょう。
そこで注目されるのが「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」です。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分が同じ量含まれており、効果や安全性は同等であることが国によって認められています。
そのため、先発薬よりも安価に手に入ることが大きなメリットです。

主要な低用量ピルのジェネリック医薬品と、一般的な値段の目安は以下の通りです。
(※価格はクリニックや処方期間、キャンペーン等により変動するため、あくまで目安です。
診察料やその他費用は含まれていません。)

先発医薬品 ジェネリック医薬品 1シートあたりの価格目安(自費診療) 特徴・備考
トリキュラー ラベルフィーユ、アンジュ、ジェミーナなど 2,500円~3,500円程度 三相性ピル。不正出血が少ない傾向。
マーベロン ファボワール 2,500円~3,500円程度 一相性ピル。ニキビ改善効果が期待できる。
ルナベル フリウェル 2,000円~3,000円程度(※) 超低用量ピル。月経困難症治療目的で保険適用の場合あり。
ヤーズ ドロエチ 2,500円~3,500円程度(※) 超低用量ピル。PMS・月経困難症治療で保険適用の場合あり。
オーソM シンフェーズ 2,500円~3,500円程度 一相性ピル。生理痛・PMS改善に。

(※)超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の治療目的であれば保険適用となります。
その場合、1シートあたりの自己負担額は500円~1,000円程度と大幅に安くなります。
ただし、保険適用で処方されるのは治療目的であり、避妊目的での保険適用はありません

ジェネリック医薬品を選ぶことで、毎月のピル代を節約し、経済的な負担を軽減しながらピルを継続しやすくなります。
ただし、ジェネリック医薬品にも複数種類がある場合があるため、医師や薬剤師と相談し、ご自身に合ったものを選びましょう。

低用量ピル服用中に中出ししても大丈夫?避妊効果について

低用量ピルを服用する上で、最も気になる点の一つが「中出し(膣内射精)」による避妊効果の有無でしょう。
結論から言うと、正しく低用量ピルを服用していれば、中出しをしても高い避妊効果が期待できます
しかし、いくつかの注意点も存在します。

低用量ピルは排卵を抑制する仕組み

低用量ピルが避妊効果を発揮する主なメカニズムは以下の通りです。

  1. 排卵の抑制: ピルに含まれる卵胞ホルモンと黄体ホルモンが、脳からのホルモン分泌を調整し、卵巣からの排卵を抑制します。
    排卵がなければ、精子と卵子が受精することはないため、妊娠は成立しません。
    これが最も重要な避妊メカニズムです。
  2. 子宮内膜の変化: ピルを服用すると、子宮内膜が薄く保たれ、受精卵が着床しにくい状態になります。
    万が一排卵が起こり、受精してしまっても、着床しにくくすることで妊娠を防ぎます。
  3. 子宮頸管粘液の変化: 子宮頸管(子宮の入り口)の粘液の質が変化し、精子が子宮内へ侵入しにくくなります。
    これにより、精子と卵子の出会いを物理的に妨げます。

これらの複数の避妊メカニズムが働くため、低用量ピルは高い避妊効果を実現します。

中出しによる妊娠リスクは低いが注意が必要

正しく低用量ピルを服用している場合、これらのメカニズムが機能しているため、中出しによる妊娠リスクは非常に低いです。
パーフェクトユース(薬剤の指示通りに完全に服用した場合)での避妊成功率は99%以上と報告されています。
これは、他の避妊法と比較しても極めて高い数値です。

しかし、以下の点には注意が必要です。

  1. 飲み忘れ: ピルの飲み忘れは、避妊効果が低下する最大の要因です。
    特に、有効成分の服用開始後や偽薬期間の直前の飲み忘れは、避妊効果に影響を与える可能性があります。
    飲み忘れた場合は、すぐに飲み忘れに気づいた時点で1錠服用し、その後は通常通り服用を継続しますが、医師や薬剤師の指示を仰ぐか、緊急避妊薬の服用も検討する必要があります。
    また、飲み忘れ期間はコンドームなどの他の避妊法を併用することが推奨されます。
  2. 併用薬の影響: 一部の薬剤(抗生物質の一部、抗てんかん薬、セントジョーンズワートなど)は、低用量ピルの効果を弱める可能性があります。
    他の薬を服用する際は、必ず医師や薬剤師に相談し、飲み合わせに問題がないか確認しましょう。
  3. 吐き気・下痢: ピル服用後、数時間以内に嘔吐したり、ひどい下痢が続く場合、ピルの有効成分が十分に吸収されず、避妊効果が低下する可能性があります。
    このような場合は、追加でピルを服用する必要があるか、他の避妊法を併用すべきか、医師に相談してください。
  4. 性感染症の予防: 低用量ピルは妊娠を避けるためのものであり、クラミジア、淋病、HIVなどの性感染症(STI)を予防する効果はありません
    性感染症の予防には、コンドームの併用が不可欠です。

低用量ピルは計画的な避妊を可能にする非常に有効な手段ですが、正しく理解し、服用を継続することが何よりも重要です。
不安なことや疑問がある場合は、遠慮なく医療機関に相談してください。

低用量ピルに関するよくある質問(Q&A)

ここでは、低用量ピルに関してよく寄せられる疑問とその回答をまとめました。
ピルの服用を検討している方や、現在服用中の方の疑問解消の一助となれば幸いです。

低用量ピルは中出しに効果がある?

はい、低用量ピルを正しく服用していれば、高い避妊効果が期待できます
これは、ピルが排卵を抑制し、子宮内膜や子宮頸管粘液の状態を変化させることで、妊娠が成立しにくい状態を作り出すためです。
そのため、中出し(膣内射精)をしても、妊娠するリスクは極めて低くなります。

ただし、性感染症(STI)の予防効果は低用量ピルにはありません。
性感染症を防ぐためには、コンドームの併用が必要です。
また、ピルの飲み忘れや、一部の薬剤との併用によって避妊効果が低下する可能性もあるため、服用方法や注意点を守ることが非常に重要です。

低用量ピルと超低用量ピルのどちらがいい?

どちらが良いかは、あなたの服用目的や体質、重視する点によって異なります

  • 低用量ピル: 主に「避妊」を目的とする場合に選択されます。
    PMSや生理痛、ニキビ改善など、様々な月経トラブルの改善効果も期待できます。
    ホルモン量は超低用量ピルよりやや多いですが、副作用は比較的少なく、実績も豊富です。
  • 超低用量ピル: 主に「月経困難症(重い生理痛)や子宮内膜症の治療」を目的とする場合に選択されます。
    ホルモン量が非常に少ないため、吐き気や頭痛などの副作用が軽減されやすい傾向にあります。
    治療目的であれば保険適用となる場合があり、経済的負担が軽くなるメリットもあります。
    避妊効果も期待できますが、保険適用外となります。

もし避妊が主な目的であれば低用量ピルを、重い生理痛や子宮内膜症の治療を目的とし、かつ副作用を抑えたいのであれば超低用量ピルが良い選択肢となるでしょう。
最終的な判断は、必ず医師と相談して行ってください。
あなたの健康状態やライフスタイルを考慮し、最適なピルを提案してくれます。

低用量ピルで特に注意すべき重篤な副作用は?

非常に稀ではありますが、低用量ピル服用中に最も注意すべき重篤な副作用は「血栓症」です。
血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができ、血管が詰まってしまう病気です。

  • 血栓症のリスク因子:
    • 喫煙: ピル服用中の喫煙は、血栓症のリスクを著しく高めます。
      ピルを服用する際は禁煙が強く推奨されます。
    • 肥満: BMIが高い方もリスクが高まります。
    • 年齢: 35歳以上の方でリスクがわずかに高まります。
    • 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病: これらの持病がある方もリスクが高まります。
    • 長時間の安静(旅行など): 長時間同じ体勢でいることもリスクを高める可能性があります。
    • 遺伝的要因: 家族に血栓症の既往がある場合も注意が必要です。
  • 血栓症の主な症状(SUDDEN):
    • Severe headache(突然の激しい頭痛)
    • Unexpected vision loss(急な視力障害、視野異常)
    • Double vision(複視)
    • Difficulty speaking(しゃべりにくい、ろれつが回らない)
    • Extreme leg pain/swelling(片方の足の急な痛み、腫れ、しびれ、赤み)
    • Numbness or weakness in an arm/leg(手足のしびれ、麻痺)

上記のような症状が突然現れた場合は、すぐにピルの服用を中止し、医療機関を受診してください。
血栓症のリスクは非常に低いものの、ゼロではないため、症状を事前に知っておくことが大切です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

低用量ピルで特に注意すべき重篤な副作用は?

非常に稀ではありますが、低用量ピル服用中に最も注意すべき重篤な副作用は「血栓症」です。
血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができ、血管が詰まってしまう病気です。

  • 血栓症のリスク因子:
    • 喫煙: ピル服用中の喫煙は、血栓症のリスクを著しく高めます。
      ピルを服用する際は禁煙が強く推奨されます。
    • 肥満: BMIが高い方もリスクが高まります。
    • 年齢: 35歳以上の方でリスクがわずかに高まります。
    • 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病: これらの持病がある方もリスクが高まります。
    • 長時間の安静(旅行など): 長時間同じ体勢でいることもリスクを高める可能性があります。
    • 遺伝的要因: 家族に血栓症の既往がある場合も注意が必要です。
  • 血栓症の主な症状(SUDDEN):
    • Severe headache(突然の激しい頭痛)
    • Unexpected vision loss(急な視力障害、視野異常)
    • Double vision(複視)
    • Difficulty speaking(しゃべりにくい、ろれつが回らない)
    • Extreme leg pain/swelling(片方の足の急な痛み、腫れ、しびれ、赤み)
    • Numbness or weakness in an arm/leg(手足のしびれ、麻痺)

上記のような症状が突然現れた場合は、すぐにピルの服用を中止し、医療機関を受診してください。
血栓症のリスクは非常に低いものの、ゼロではないため、症状を事前に知っておくことが大切です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

低用量ピルで特に注意すべき重篤な副作用は?

非常に稀ではありますが、低用量ピル服用中に最も注意すべき重篤な副作用は「血栓症」です。
血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができ、血管が詰まってしまう病気です。

  • 血栓症のリスク因子:
    • 喫煙: ピル服用中の喫煙は、血栓症のリスクを著しく高めます。
      ピルを服用する際は禁煙が強く推奨されます。
    • 肥満: BMIが高い方もリスクが高まります。
    • 年齢: 35歳以上の方でリスクがわずかに高まります。
    • 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病: これらの持病がある方もリスクが高まります。
    • 長時間の安静(旅行など): 長時間同じ体勢でいることもリスクを高める可能性があります。
    • 遺伝的要因: 家族に血栓症の既往がある場合も注意が必要です。
  • 血栓症の主な症状(SUDDEN):
    • Severe headache(突然の激しい頭痛)
    • Unexpected vision loss(急な視力障害、視野異常)
    • Double vision(複視)
    • Difficulty speaking(しゃべりにくい、ろれつが回らない)
    • Extreme leg pain/swelling(片方の足の急な痛み、腫れ、しびれ、赤み)
    • Numbness or weakness in an arm/leg(手足のしびれ、麻痺)

上記のような症状が突然現れた場合は、すぐにピルの服用を中止し、医療機関を受診してください。
血栓症のリスクは非常に低いものの、ゼロではないため、症状を事前に知っておくことが大切です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

低用量ピルで体重が増える?

低用量ピルを服用すると体重が増えるという印象を持つ方がいますが、科学的にはピルが直接的な体重増加を引き起こすという確固たるエビデンスはありません。
一部の方が体重増加を感じるのは、ピルに含まれるホルモンの影響で一時的にむくみやすくなったり、食欲の変化を感じたりすることが原因と考えられます。
特に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の一種であるドロスピレノン(ヤーズフレックスなどに含まれる)は、利尿作用があり、むくみを軽減する効果が期待できるため、むしろ体重増加を抑える効果が期待されることもあります。
もし、体重増加が気になる場合は、食生活の見直しや適度な運動を心がけ、医師に相談してみましょう。

長期的に服用しても大丈夫?

低用量ピルは、適切な健康管理と医師の定期的な診察のもとであれば、長期にわたって安全に服用することが可能です。
多くの女性が生理痛やPMSの症状緩和、避妊のために長期間服用しています。
しかし、定期的な婦人科検診(子宮頸がん検診、乳がん検診など)や、血圧測定、血液検査などは欠かさず受けることが推奨されます。
特に、喫煙習慣がある方や、血栓症のリスクを高める要因がある方は、医師と密に連携を取り、定期的なチェックを受けることが重要です。

低用量ピルで特に注意すべき重篤な副作用は?

非常に稀ではありますが、低用量ピル服用中に最も注意すべき重篤な副作用は「血栓症」です。
血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができ、血管が詰まってしまう病気です。

  • 血栓症のリスク因子:
    • 喫煙: ピル服用中の喫煙は、血栓症のリスクを著しく高めます。
      ピルを服用する際は禁煙が強く推奨されます。
    • 肥満: BMIが高い方もリスクが高まります。
    • 年齢: 35歳以上の方でリスクがわずかに高まります。
    • 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病: これらの持病がある方もリスクが高まります。
    • 長時間の安静(旅行など): 長時間同じ体勢でいることもリスクを高める可能性があります。
    • 遺伝的要因: 家族に血栓症の既往がある場合も注意が必要です。
  • 血栓症の主な症状(SUDDEN):
    • Severe headache(突然の激しい頭痛)
    • Unexpected vision loss(急な視力障害、視野異常)
    • Double vision(複視)
    • Difficulty speaking(しゃべりにくい、ろれつが回らない)
    • Extreme leg pain/swelling(片方の足の急な痛み、腫れ、しびれ、赤み)
    • Numbness or weakness in an arm/leg(手足のしびれ、麻痺)

上記のような症状が突然現れた場合は、すぐにピルの服用を中止し、医療機関を受診してください。
血栓症のリスクは非常に低いものの、ゼロではないため、症状を事前に知っておくことが大切です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

低用量ピルで体重が増える?

低用量ピルを服用すると体重が増えるという印象を持つ方がいますが、科学的にはピルが直接的な体重増加を引き起こすという確固たるエビデンスはありません。
一部の方が体重増加を感じるのは、ピルに含まれるホルモンの影響で一時的にむくみやすくなったり、食欲の変化を感じたりすることが原因と考えられます。
特に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の一種であるドロスピレノン(ヤーズフレックスなどに含まれる)は、利尿作用があり、むくみを軽減する効果が期待できるため、むしろ体重増加を抑える効果が期待されることもあります。
もし、体重増加が気になる場合は、食生活の見直しや適度な運動を心がけ、医師に相談してみましょう。

長期的に服用しても大丈夫?

低用量ピルは、適切な健康管理と医師の定期的な診察のもとであれば、長期にわたって安全に服用することが可能です。
多くの女性が生理痛やPMSの症状緩和、避妊のために長期間服用しています。
しかし、定期的な婦人科検診(子宮頸がん検診、乳がん検診など)や、血圧測定、血液検査などは欠かさず受けることが推奨されます。
特に、喫煙習慣がある方や、血栓症のリスクを高める要因がある方は、医師と密に連携を取り、定期的なチェックを受けることが重要です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

低用量ピルで体重が増える?

低用量ピルを服用すると体重が増えるという印象を持つ方がいますが、科学的にはピルが直接的な体重増加を引き起こすという確固たるエビデンスはありません。
一部の方が体重増加を感じるのは、ピルに含まれるホルモンの影響で一時的にむくみやすくなったり、食欲の変化を感じたりすることが原因と考えられます。
特に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の一種であるドロスピレノン(ヤーズフレックスなどに含まれる)は、利尿作用があり、むくみを軽減する効果が期待できるため、むしろ体重増加を抑える効果が期待されることもあります。
もし、体重増加が気になる場合は、食生活の見直しや適度な運動を心がけ、医師に相談してみましょう。

長期的に服用しても大丈夫?

低用量ピルは、適切な健康管理と医師の定期的な診察のもとであれば、長期にわたって安全に服用することが可能です。
多くの女性が生理痛やPMSの症状緩和、避妊のために長期間服用しています。
しかし、定期的な婦人科検診(子宮頸がん検診、乳がん検診など)や、血圧測定、血液検査などは欠かさず受けることが推奨されます。
特に、喫煙習慣がある方や、血栓症のリスクを高める要因がある方は、医師と密に連携を取り、定期的なチェックを受けることが重要です。

低用量ピルを飲んでいても生理は来る?

はい、低用量ピルを服用していても、通常は月に一度、生理のような出血(「消退出血」といいます)が来ます。
これは、ピルに含まれるホルモンを一定期間服用し、その後に休薬期間(または偽薬期間)を設けることで、ホルモンの量が一時的に低下するために起こる出血です。
自然な生理とは異なり、排卵を伴わないため、痛みや出血量が少なくなることが多いです。
ヤーズフレックスのように、連続服用で生理回数を減らせる特殊な超低用量ピルもありますが、これは月経困難症治療を目的としたものであり、全てのピルに当てはまるわけではありません。

まとめ|低用量ピルの種類を知って自分に合うものを選択

低用量ピルは、避妊だけでなく、女性特有の様々な悩みを解決する強力な味方です。
生理痛、PMS、ニキビといった症状の緩和から、生理周期のコントロールまで、その効果は多岐にわたります。
しかし、日本で処方される低用量ピルには多様な「種類」があり、それぞれに含まれるホルモンの量や種類、配合の仕方に違いがあるため、ご自身の目的や体質に合ったピルを選ぶことが非常に重要です。

この記事では、主要な低用量ピルの種類(トリキュラー、マーベロン、ラベルフィーユ、ファボワール、ヤーズフレックス、フリウェルなど)を一覧でご紹介し、それぞれの特徴や効果、副作用の傾向を詳しく比較しました。
また、低用量ピルと超低用量ピルの違い、目的別のおすすめピル、気になる人気度や値段、さらには中出しに関する避妊効果やよくある質問についても掘り下げて解説しました。

あなたにぴったりの低用量ピルを見つけるためのポイントは以下の通りです。

  • 服用目的を明確にする: 避妊が最優先なのか、生理痛やPMSの症状緩和が主な目的なのか、ニキビ改善も期待したいのかなど、ご自身のニーズを整理しましょう。
  • 体質と副作用の傾向を理解する: ピルによって副作用の現れ方には個人差があります。
    過去に薬で副作用が出やすかった経験があるか、特に気になる副作用(吐き気、むくみ、ニキビなど)があるかを把握しておくと、医師との相談に役立ちます。
  • 費用のことも考慮する: 低用量ピルは基本的に自費診療(保険適用外)となるため、毎月の費用が発生します。
    ジェネリック医薬品は先発薬よりも安価に手に入ることが多いため、長期的な服用を考えている場合は有力な選択肢となります。
    超低用量ピルは、治療目的であれば保険適用となる場合があります。
  • 飲み忘れ対策を考える: 毎日同じ時間に飲む習慣をつけやすい28錠タイプを選ぶか、ご自身で飲み忘れ対策をしっかり行えるかどうかも考慮しましょう。

最も重要なのは、必ず医療機関を受診し、医師の診察と指導のもとでピルを選択し、服用を開始することです。
インターネットの情報はあくまで参考にとどめ、専門家である医師に現在の健康状態、既往歴、喫煙習慣、服用中の薬剤などを正確に伝え、ご自身に最適なピルを処方してもらいましょう。
定期的な検診も忘れずに受けることで、安心して低用量ピルを服用し続けることができます。

低用量ピルを正しく活用することで、あなたの生活の質(QOL)は大きく向上する可能性があります。
一歩踏み出して、専門家のアドバイスを得ることから始めてみませんか。

免責事項

本記事は、低用量ピルの種類に関する一般的な情報提供を目的としています。
提供されている情報は、医学的診断、治療、または処方を代替するものではありません。
低用量ピルの服用を開始する際は、必ず医師の診察を受け、ご自身の健康状態やライフスタイルに合った適切なアドバイスと処方を受けてください。
また、服用中に体調に異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
本記事の情報に基づくいかなる結果についても、当方は一切の責任を負いません。

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