記事本文:躁鬱(そううつ)とは、極端な気分の高まり(躁状態)と気分の落ち込み(うつ状態)を繰り返す精神疾患です。正式な医学用語では「双極性障害」と呼ばれます。単に気分屋というレベルではなく、気分の波によって日常生活や社会生活に大きな支障をきたしてしまうのが特徴です。この記事では、躁鬱(双極性障害)の症状や原因、うつ病との違い、そして適切な治療法や周囲のサポート方法について、網羅的に詳しく解説していきます。ご自身や身近な人のことで悩んでいる方の、最初の一歩となれば幸いです。
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躁鬱(双極性障害)とは何か?基本的な定義
「躁鬱」という言葉はよく耳にしますが、その正確な意味を理解している人は少ないかもしれません。まずは、躁鬱(双極性障害)がどのような病気なのか、基本的な定義から確認していきましょう。
躁鬱の正式名称は「双極性障害」
一般的に「躁鬱病」や「躁鬱」と呼ばれているこの病気は、現在の医学では「双極性障害」という名称で統一されています。「双極」とは、躁状態とうつ状態という両極端な状態が存在することを示しています。以前は気分が落ち込む「うつ病」の一種と考えられていた時期もありましたが、研究が進むにつれて、うつ病とは異なる原因や治療法が必要な、独立した疾患であることがわかってきました。
躁鬱の読み方は「そううつ」
「躁鬱」の正しい読み方は「そううつ」です。「躁」は気分が高ぶる状態、「鬱」は気分が落ち込む状態を指す漢字です。この二つの漢字が組み合わさることで、病気の特徴を的確に表しています。
気分の波が極端に現れる精神疾患
躁鬱(双極性障害)の最も大きな特徴は、誰にでもあるような気分の浮き沈みとは異なり、その振れ幅が極端に大きいという点です。躁状態のときは、まるでジェットコースターが頂点に達したかのような高揚感とエネルギーに満ち溢れますが、一度うつ状態に転じると、深い谷底に突き落とされたかのような絶望感と無気力に襲われます。この激しい気分の波は本人の意思ではコントロールできず、人間関係や仕事、学業、経済状況などに深刻な問題を引き起こすことが少なくありません。
躁鬱の症状とは?躁状態とうつ状態の具体的な特徴
躁鬱(双極性障害)を理解するためには、その中核となる「躁状態」と「うつ状態」の具体的な症状を知ることが不可欠です。それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
躁状態の症状
躁状態は、気分が異常に高揚し、心身のエネルギーに満ち溢れている状態です。一見すると、とても調子が良く、活動的に見えるため、本人も周囲も病気であると気づきにくいことがあります。しかし、その行動は常軌を逸していることが多く、後々大きなトラブルにつながる危険性をはらんでいます。
気分・感情の症状(高揚感・イライラ)
躁状態の中心的な症状は、根拠のない幸福感や高揚感です。何でもできるような万能感に包まれ、気分は最高潮に達します。しかしその一方で、些細なことで激しく怒ったり、イライラを募らせたりすることも多く、感情のコントロールが非常に難しい状態になります。気分が良い状態と、怒りっぽい不機嫌な状態が入り混じることもあります。
思考の症状(誇大妄想・注意散漫)
次から次へとアイデアが湧き出て、頭の回転が速くなったように感じます。しかし、実際には一つのことに集中できず、注意が散漫になりがちです。自分は特別な人間だ、偉大な才能があるといった誇大な考え(誇大妄想)を持つようになり、自分の能力を過信した非現実的な計画を立てることもあります。
行動の症状(多弁・活動性の増加・浪費)
じっとしていられなくなり、常に動き回るようになります。また、異常なほどよく喋る(多弁)ようになり、相手の話を遮ってでも一方的に話し続ける傾向があります。社交性が増し、初対面の人にも積極的に話しかけます。さらに、高額な商品を次々と購入したり、ギャンブルに大金をつぎ込んだりするなどの浪費が激しくなるのも特徴的な症状です。
身体の症状(睡眠欲求の減少)
躁状態のときは、ほとんど眠らなくても平気で活動し続けることができます。 本人は心身ともにエネルギーに満ち溢れていると感じており、睡眠不足による疲労感をほとんど感じません。数日間、1〜2時間程度の睡眠で過ごすことも珍しくありません。
うつ状態の症状
躁状態とは対照的に、うつ状態では心身のエネルギーが極端に低下し、強い気分の落ち込みに見舞われます。この状態は、一般的な「うつ病」の症状と非常によく似ています。
気分・感情の症状(抑うつ・不安)
何に対しても興味や喜びを感じられなくなり、一日中、気分が沈んで憂うつな状態(抑うつ)が続きます。理由もなく悲しくなったり、涙もろくなったりします。また、将来に対する漠然とした不安感や焦燥感にさいなまれることも多くあります。
思考の症状(悲観的・集中力低下)
物事をすべて悪い方向へ考えてしまう悲観的な思考に陥ります。自分を責め、自分には価値がないと感じる(自責感・無価値感)が強くなります。思考力や集中力、決断力が著しく低下し、簡単な判断もできなくなります。ひどい場合には、「死んでしまいたい」という考え(希死念慮)が頭をよぎることもあります。
行動の症状(意欲低下・引きこもり)
これまで楽しめていた趣味や活動にも全く関心がなくなり、何をするのも億劫になります。人と会うのがつらくなり、学校や会社に行けなくなったり、自宅に引きこもりがちになったりします。 身だしなみを整えるといった日常的なことさえできなくなることもあります。
身体の症状(不眠・過眠・倦怠感)
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうといった不眠の症状が現れることが一般的ですが、逆に一日中眠り続けてしまう過眠になる人もいます。また、常に体がだるく、重い疲労感(倦怠感)があり、食欲不振や体重減少、あるいは過食による体重増加が見られることもあります。
混合状態の症状
躁鬱(双極性障害)では、躁状態とうつ状態の症状が同時に現れる「混合状態」という時期もあります。例えば、気分はひどく落ち込んでいるのに、頭の中は様々な考えが駆け巡って落ち着かず、じっとしていられないといった状態です。この状態は、本人にとって非常につらく、苦しいものであり、衝動的な行動につながる危険性が高いとされています。
躁鬱の症状セルフチェックリスト
「もしかしたら自分は躁鬱かもしれない」と感じた場合、以下の項目をチェックしてみてください。ただし、これはあくまで簡易的な目安であり、正確な診断は専門の医師によってのみ行われます。
もしかして?と思ったら確認したい10項目
- 気分がものすごく高揚して、何でもできるような気持ちになる時期がある。
- ほとんど眠らなくても、何日も元気に活動できる時期がある。
- いつもよりおしゃべりになり、自分でも止められないと感じる時期がある。
- 頭の中に次々とアイデアが浮かびすぎて、考えがまとまらない時期がある。
- 後先を考えずに、高額な買い物や投資をして後悔したことがある。
- 上記のような絶好調の時期の後、急に気分が落ち込んで何もできなくなる。
- 何をしても楽しくなく、一日中憂うつな気分が続く時期がある。
- 自分はダメな人間だと感じ、自分を責めてしまう時期がある。
- 理由もなくイライラして、人や物に当たり散らしてしまうことがある。
- 周囲の人から「人が変わったようだ」「気分の浮き沈みが激しい」と言われたことがある。
もし、これらの項目に複数当てはまる場合は、一人で抱え込まずに精神科や心療内科などの専門機関に相談することをおすすめします。
躁鬱とうつ病の決定的な違いとは
躁鬱(双極性障害)のうつ状態は、うつ病の症状と酷似しているため、しばしば誤診されることがあります。しかし、両者は全く異なる病気であり、治療法も異なります。適切な治療を受けるために、その違いを理解しておくことが重要です。
| 比較項目 | 躁鬱(双極性障害) | うつ病(大うつ病性障害) |
|---|---|---|
| 躁状態の有無 | 存在する(躁状態または軽躁状態) | 存在しない |
| 気分の波 | 躁状態 ⇔ 正常 ⇔ うつ状態 のように上下に振れる | 正常 ⇒ うつ状態 のように下方向にのみ落ち込む |
| 遺伝的要因 | 関連が比較的強いと考えられている | 関連はあるが、双極性障害ほどではない |
| 治療の中心 | 気分安定薬 | 抗うつ薬 |
違い①:躁状態の有無
躁鬱(双極性障害)とうつ病の最も決定的で明確な違いは、「躁状態」または「軽躁状態」の有無です。 うつ病はうつ状態だけが現れる病気ですが、躁鬱(双極性障害)はうつ状態に加えて、必ず躁状態(または軽躁状態)が存在します。うつ症状で医療機関を受診した際に、過去に躁状態がなかったかを正確に医師に伝えることが、正しい診断につながります。
違い②:気分の波のパターン
気分の波のパターンも異なります。うつ病は、安定した状態から気分が落ち込むという一方向の波ですが、躁鬱(双極性障害)は、躁状態という「上」の状態と、うつ状態という「下」の状態を行き来する、双方向の波を描きます。
違い③:治療薬とアプローチ
治療法にも大きな違いがあります。うつ病の治療では「抗うつ薬」が中心的に用いられますが、躁鬱(双極性障害)の患者さんに抗うつ薬を単独で使用すると、症状が悪化したり、躁状態を誘発(躁転)したり、気分の波がより頻繁になったりするリスクがあります。 そのため、躁鬱(双極性障害)の治療では、気分の波をコントロールする「気分安定薬」や「非定型抗精神病薬」が治療の基本となります。このことからも、両者を正確に見分けることがいかに重要かがわかります。
躁鬱(双極性障害)の主な種類:I型とII型の違い
躁鬱(双極性障害)は、躁状態の程度の違いによって、主に「双極性障害I型」と「双極性障害II型」の2つのタイプに分けられます。
双極性障害I型:激しい躁状態が特徴
双極性障害I型は、社会生活に重大な支障をきたすほどの激しい「躁状態」が現れるのが特徴です。 躁状態の症状が顕著で、入院が必要になるケースも少なくありません。本人は病気であるという認識(病識)がないことが多く、周囲がその異常さに気づいて受診につながることがほとんどです。激しい躁状態と、深刻なうつ状態を繰り返します。
双極性障害II型:軽躁状態とうつ状態が特徴
双極性障害II型は、躁状態がI型ほど激しくない「軽躁状態」と、うつ状態を繰り返すのが特徴です。 軽躁状態のときは、本人も周囲も「少し調子が良い」「活動的になった」と感じる程度で、問題行動も少ないため、病気だと認識されにくい傾向があります。しかし、その後に訪れるうつ状態は深刻で、本人は長期間うつ病に苦しんでいると思い込んでいるケースが多く見られます。うつ病と誤診されやすいのは、このII型です。
気分循環性障害(サイクロチミア)とは
双極性障害の診断基準は満たさないものの、軽い抑うつ状態と軽い高揚状態(軽躁状態)を2年以上にわたって慢性的に繰り返す状態を「気分循環性障害」と呼びます。気分の波は双極性障害I型やII型ほど大きくはありませんが、持続的に不安定な状態が続くため、本人の苦痛は大きく、対人関係や社会生活に影響を及ぼすことがあります。将来的に双極性障害へ移行するリスクもあるとされています。
躁鬱の主な原因|なぜ発症するのか
躁鬱(双極性障害)がなぜ発症するのか、その明確な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、現在の研究では、単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
遺伝的要因
躁鬱(双極性障害)は、家族内に同じ病気の人がいる場合に発症しやすい傾向があることが知られており、遺伝的な要因が関与していると考えられています。ただし、特定の遺伝子が見つかっているわけではなく、あくまで「なりやすさ」という体質が遺伝する可能性があるというレベルです。親が双極性障害だからといって、子供が必ず発症するわけではありません。
脳内の情報伝達物質の不調
私たちの脳の中では、ドパミン、セロトニン、ノルアドレナリンといった様々な「神経伝達物質」が情報のやり取りを行っています。躁鬱(双極性障害)は、これらの神経伝達物質のバランスが崩れることで、感情や思考、行動のコントロールがうまくいかなくなるのではないかと考えられています。治療薬の多くは、この神経伝達物質のバランスを整えるように作用します。
ストレスなどの環境的要因
遺伝的な素因や脳の特性を持っていたとしても、それだけですぐに発症するわけではありません。過労、睡眠不足、対人関係のトラブル、近親者との死別、昇進や結婚といった人生の大きな変化など、強いストレスが発症の引き金(トリガー)になることがあります。規則正しい生活リズムの乱れも、気分の波を不安定にさせる要因となります。
躁鬱の周期(サイクル)と切り替わりのきっかけ
躁鬱(双極性障害)では、躁状態とうつ状態が一定の周期で繰り返されます。この周期や切り替わりのきっかけには個人差があります。
気分エピソードの持続期間と頻度
躁状態やうつ状態といった気分の波の一つのまとまりを「気分エピソード」と呼びます。治療を受けていない場合、躁(軽躁)エピソードは数週間から数ヶ月、うつエピソードはそれよりも長く、半年以上続くこともあります。 年齢を重ねるにつれて、エピソード間の正常な期間(寛解期)が短くなり、再発の間隔が狭まっていく傾向があります。
ラピッドサイクラー(急速交代型)とは
通常、気分エピソードは年に1回程度ですが、1年間に4回以上、躁(軽躁)エピソードとうつエピソードを繰り返す場合、「ラピッドサイクラー(急速交代型)」と呼ばれます。気分の変動が非常に激しく、治療が難しくなることがあります。特に女性や双極性障害II型の方に多いとされています。
躁状態とうつ状態が切り替わるきっかけ
躁状態からうつ状態へ、あるいはその逆への切り替わりは、特に明確なきっかけがなく起こることが多いですが、ストレスフルな出来事や生活リズムの乱れが引き金になることもあります。また、季節の変わり目、特に日照時間が変化する春先や秋口に気分の波が変動しやすいという人もいます。抗うつ薬の不適切な使用が、躁状態への切り替わり(躁転)を誘発することもあります。
躁鬱の治療法・治し方について
躁鬱(双極性障害)は、残念ながら風邪のように完全に治るという概念の病気ではありません。しかし、適切な治療を継続することで、気分の波をコントロールし、症状がない安定した状態を維持して、自分らしい生活を送ることは十分に可能です。治療は「薬物療法」と「心理社会的治療」を組み合わせることが基本となります。
薬物療法が治療の基本
躁鬱(双極性障害)の治療において、薬物療法は不可欠です。脳の機能的な不調を薬で調整し、気分の波を小さく安定させることを目指します。
気分安定薬
気分安定薬は、躁鬱(双極性障害)の治療における中心的な役割を担う薬です。 気分の高ぶりと落ち込みの両方を抑制し、気分の波そのものを安定させる効果があります。代表的な薬には、リチウム(リーマス)、バルプロ酸(デパケン、セレニカ)、カルバマゼピン(テグレトール)、ラモトリギン(ラミクタール)などがあります。再発予防効果も高く、症状が安定してからも長期間にわたって服用を続けることが重要です。
非定型抗精神病薬
比較的新しいタイプの抗精神病薬で、特に躁状態の興奮を鎮める効果が高いほか、うつ状態の改善効果や再発予防効果も認められています。オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)、クエチアピン(セロクエル)、リスペリドン(リスパダール)などが用いられます。気分安定薬と併用されることも多くあります。
抗うつ薬の使用には注意が必要
前述の通り、躁鬱(双極性障害)のうつ状態に対して抗うつ薬を単独で使用することは、躁転やラピッドサイクラー化のリスクがあるため、原則として推奨されていません。 使用する場合でも、必ず気分安定薬や非定型抗精神病薬と併用し、ごく短期間にとどめるなど、専門医による慎重な判断が必要です。
心理社会的治療(心理療法)
薬物療法と並行して、心理社会的治療を行うことで、治療効果を高め、再発予防につながります。
心理教育
患者さん自身とご家族が、躁鬱(双極性障害)という病気について正しく理解するためのプログラムです。 病気の性質、症状、薬の重要性、再発のサイン、ストレスへの対処法などを学びます。病識を高め、主体的に治療に取り組む姿勢を育むことが目的です。
認知行動療法(CBT)
うつ状態のときに陥りがちな、極端で悲観的な考え方の癖(認知のゆがみ)に気づき、より現実的でバランスの取れた考え方ができるようにサポートする心理療法です。また、生活リズムを整えたり、ストレス対処スキルを身につけたりすることも目指します。
対人関係・社会リズム療法(IPSRT)
対人関係のストレスと生活リズムの乱れが、気分の波に大きく影響するという考えに基づいた心理療法です。 睡眠、食事、活動などの生活リズムを一定に保つこと(社会リズムの安定化)と、対人関係の問題を整理し、コミュニケーションスキルを向上させることを通じて、気分の安定を図ります。
十分な休養と環境調整
特にうつ状態のときは、無理をせず、心と体をしっかりと休ませることが最も重要です。職場や学校の環境を調整し、ストレスを軽減することも回復を助けます。躁状態のときは、本人は休養の必要性を感じませんが、過度な活動は症状を悪化させるため、周囲がクールダウンを促し、落ち着いた環境を整えることが大切です。
躁鬱になりやすい人の特徴や傾向
躁鬱(双極性障害)は誰にでも発症する可能性のある病気ですが、いくつかの特徴や傾向が指摘されています。
発症しやすい年齢や性差
躁鬱(双極性障害)は、10代後半から30代前半の比較的若い世代で発症することが多いとされています。平均発症年齢は20代半ば頃です。男女差はほとんどないとされていますが、双極性障害II型やラピッドサイクラーは女性に多いという報告もあります。
循環気質との関連性
病気になる前の性格傾向として、「循環気質」との関連が指摘されることがあります。循環気質とは、社交的で親切、ユーモアがある一方で、気分の浮き沈みがあり、活発なときと物静かなときが交互に現れるような気質のことです。もちろん、このような気質の人が必ず躁鬱になるわけではありませんが、一つの傾向として知られています。
躁鬱(双極性障害)の人との接し方と周囲のサポート
躁鬱(双極性障害)の方の回復には、家族や友人、職場の人など、周囲の人の理解とサポートが非常に重要です。
本人の言動を病気の症状として理解する
躁状態のときの攻撃的な言動や浪費、うつ状態のときの無気力な態度は、本人の性格やわがままではなく、病気の症状によるものであると理解することが第一歩です。症状に振り回されて感情的に対応するのではなく、「今は病気がそうさせているのだ」と一歩引いて冷静に受け止める姿勢が大切です。
重要な決断は先延ばしにするよう促す
躁状態のときは、本人は万能感から「絶対に成功する」と信じ込み、転職、起業、結婚、離婚、大きな買い物などの重要な決断を衝動的に下そうとすることがあります。 しかし、これらは後で深刻な問題につながる可能性が高いため、周囲は本人の意見を否定せずに受け止めつつ、「もう少し気分が落ち着いてから、もう一度一緒に考えよう」と、決断を先延ばしにするよう優しく促すことが重要です。
治療を継続できるようサポートする
躁鬱(双極性障害)の治療は長期間にわたります。症状が良くなると、本人が「もう治った」と自己判断で薬の服用をやめてしまい、再発につながることがよくあります。定期的な通院や服薬を継続できるよう、声をかけたり、一緒に通院したりするなど、根気強くサポートすることが回復の鍵となります。
相談機関や家族会を利用する
患者さんを支える家族もまた、大きなストレスや悩みを抱え込みがちです。一人で抱え込まず、保健所や精神保健福祉センターなどの公的な相談機関や、同じ立場の人たちが集まる家族会などを利用し、情報交換をしたり悩みを分かち合ったりすることも、家族自身の心の健康を保つ上で非常に有効です。
躁鬱に関するよくある質問
軽い躁鬱の症状はありますか?
はい、あります。躁状態が激しくなく、周囲も気づきにくい程度の「軽躁状態」とうつ状態を繰り返す「双極性障害II型」や、さらに症状が軽い「気分循環性障害」などが該当します。軽いからといって放置すると、うつ状態の苦しみが長引いたり、将来的に本格的な双極性障害に移行したりする可能性があるため、早めの相談が大切です。
躁鬱は完治しますか?
躁鬱(双極性障害)は、高血圧や糖尿病のような慢性疾患に近く、「完治」というよりは「寛解(かんかい)」を目指す病気です。寛解とは、適切な治療によって症状がコントロールされ、安定した生活を送れている状態を指します。治療を継続することで、多くの人が症状のない状態を長く維持することが可能です。
躁鬱の人はどんな特徴がありますか?
病気の症状として、躁状態のときはエネルギッシュで社交的、多弁になり、うつ状態のときは無気力で引きこもりがちになるという特徴があります。病気になる前の性格としては、社交的でユーモアがある「循環気質」の人が多いとも言われますが、これはあくまで傾向であり、全ての人に当てはまるわけではありません。
躁鬱の治療にかかる期間はどのくらいですか?
治療期間は人それぞれで、一概には言えません。急性期の症状(激しい躁状態やうつ状態)は、数ヶ月の治療で改善することが多いですが、再発を予防するために、症状が安定してからも長期間(数年単位)にわたって薬物療法を継続する必要があります。 焦らず、じっくりと病気と付き合っていくという姿勢が大切です。
この記事は、躁鬱(双極性障害)に関する一般的な情報を提供するものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。心身の不調を感じる場合は、必ず専門の医療機関を受診してください。
