強迫性障害の症状を和らげたい場合は、深呼吸や十分な睡眠をとって脳を休め、外出や好きな趣味を楽しむことでリフレッシュするのがおすすめです。
本記事では、強迫性障害を気にしない7つの方法や症状、なってしまう原因を解説します。くわえて、なりやすい人の特徴と3つの対処法も紹介しているので、強迫性障害で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
また、強迫性障害の治療は横浜よりそいメンタルクリニックにご相談ください。経験豊富な専門医が在籍しており、環境面や設備面も充実していて、専門的な治療を受けられます。
【つらい人必見】強迫性障害を気にしない方法7選
まずは、強迫性障害を気にしない7つの方法を紹介します。
- 深呼吸する
- 自分の考えや思考回路を理解する
- 十分な睡眠と適度な運動を行う
- 確認作業を丁寧に行う
- 外出してみる
- 趣味や娯楽を楽しむ
- 気になっても放置する
強迫性障害の症状がつらく、悩んでいる方も多いかと思います。本章では、症状を和らげる方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
また、症状がつらい人は早めに医療機関へ受診するのをおすすめします。
深呼吸する
強迫性障害が気になる場合は、深呼吸をするのがよいでしょう。
深呼吸を行うことで強迫的な考えから解放され、精神的に落ち着けられます。また、深呼吸にはストレス軽減の効果もあるため、脳をリラックスした状態にできます。
深呼吸をする際は、しっかりと吐くのが大切で、ゆっくりと口から息を吐くようにしましょう。
不安感があるときにも効果的ですが、日頃から深呼吸を意識しておくと、より精神を落ち着けやすいためおすすめです。
自分の考えや思考回路を理解する
自分自身の考えや思考回路を理解するのも重要です。強迫性障害では、偏った考えや理由のない恐怖を感じて、繰り返し行動してしまいます。
自身の不安要素を理解しておくことで、恐怖や不安が本当に起こるわけではない点に気づくきっかけになるでしょう。
自身の考えや思考を理解すれば、より冷静な判断ができるようになります。
十分な睡眠と適度な運動を行う
十分な睡眠と適度な運動も、気にしすぎには効果的です。
十分な睡眠は脳にある情報や記憶の整理には必要不可欠なため、脳のリフレッシュに効果があります。
また、適度な運動はストレス軽減や脳のリフレッシュが期待できます。散歩やストレッチのような軽めな運動でも問題ありません。
まずは、興味のあるものからやってみて、睡眠と運動をあわせて習慣化するのが大切です。
確認作業を丁寧に行う
確認作業を丁寧に行うのも、強迫性障害の気にしすぎに効果があるでしょう。
強迫性障害の人は、確認作業を何回も繰り返してしまいがちです。確認作業を丁寧に行えば、何度も繰り返すことなく、1回だけの確認で終わらせやすいといえます。
確認作業を繰り返してしまうのは、不安を感じてしまうからです。以下のポイントを意識することで不安を和らげられます。
- 声に出して確認する
- 確認動作はゆっくり行う
- 一つずつ丁寧に行う
確認作業は省略せず、一つひとつ丁寧に行うのがポイントです。
また、家族や友人に確認作業を手伝ってもらうのは、かえって不安感の増加につながってしまうため、作業自体は自分だけで行うようにしましょう。
外出してみる
思い切って外出してみるのもおすすめです。外出して新しい体験をしたり、友人と話すことで脳のリフレッシュにつながります。
強迫性障害の人は、不安や恐怖から外出を避けがちですが、少しの時間でもいいので外出するのが症状を和らげるには効果的です。
しかし、強迫性障害の症状がつらい場合は、いきなり遠出したり、人が多いところへいくのは難しいかもしれません。
まずは、近所の公園やカフェに行ったり、気の知れた友人と散歩するなどから始めてみるのをおすすめします。
趣味や娯楽を楽しむ
趣味や娯楽を楽しむのも症状を和らげるのにおすすめです。好きな趣味や娯楽を楽しむことは脳をリラックスさせる効果が期待できます。
好きなものであればなにをしてもよいですが、何をすればいいかわからない人は、以下のものをやってみるとよいでしょう。
- 音楽を聴く
- 料理をする
- 絵を描く
- 本を読む
楽しいことへ没頭するのが、より脳を休ませるためのコツです。
気になっても放置する
心の持ちようとして、気になることを放置するのをおすすめします。
強迫性障害の人は気になってしまうと取りつかれたように考え込んでしまう場合が多いです。気にしすぎないよう「まあいいか」の精神を持つことも大切です。
不安を感じてしまうこと自体は問題ありません。気にしても考えすぎず、一人で抱え込まないほうが重要といえます。
そもそも強迫性障害とは?
強迫性障害とは、自身の意思とは関係なく発生する不安感を振り払うために、さまざまな行為を繰り返し行ってしまう不安障害の一つです。
自身の意識とは関係なく発生する不安を強迫観念、繰り返し行ってしまうことを強迫行為と呼びます。
発病確率は約100人中2、3人といわれており、100人中1人が発症するとされる統合失調症よりも高い発病率となっています。
主な症状としては「汚れが気になる」「確認作業を繰り返してしまう」「物や数字へこだわりがある」などが挙げられ、完璧主義な人やこだわりが強い人がなりやすいのが特徴です。
強迫性障害のよくある5つの症状とは?
本章では、強迫性障害のよくある5つの症状を解説します。
- 不潔恐怖と洗浄
- 確認作業
- 加害恐怖
- 儀式行為
- 物の配置や数字へのこだわり
上記のよくある症状を感じた場合は、強迫性障害の可能性があります。
強迫性障害は、何度も確認してしまったり、細かいことが気になったりして、日常生活に支障をきたす場合も少なくありません。
症状がひどく、つらい場合は早めに専門医へ相談するとよいでしょう。
不潔恐怖と洗浄
強迫性障害のよくある症状として、不潔恐怖と洗浄があります。
不潔恐怖と洗浄の症状は、潔癖症をひどくした症状です。汚れへの極端な恐怖心から頻繁に手洗いや入浴を繰り返してしまいます。
強迫性障害を発症すると「自分は汚れているかもしれない」と強い不安に襲われます。1回だけでは不安が解消されず、何度も洗浄行為をしてしまうのが特徴です。
確認作業
強迫性障害を発症すると、確認作業を繰り返し行ってしまいます。
確認作業とは、ガスの元栓やドアの施錠ができているのか確認してしまうことです。
「自分はミスしているのではないのか」という不安を減らすため、繰り返し確認作業を行ってしまいます。
確認作業を繰り返し行ってしまうと時間と労力を使ってしまうため、日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。
また、家族や友人を巻き込んでしまう可能性もあります。
加害恐怖
加害恐怖とは、自身や他人に危害をくわえてしまうのではないかという不安に襲われる症状です。
強迫性障害の中でも一般的な症状で、「誰かを怪我させていないか」と考えてしまいます。
加害恐怖は自分の行動を制御できていないかもしれないという恐怖から発生します。
周囲から誤解されやすく、悩みを伝えるのが難しいため、誰にも相談できず抱え込みやすいのが特徴です。儀式行為は強迫性障害の中でもこだわりが強い症状といえます。
儀式行為は、家事や仕事を同じ手順でしなければと考えてしまう症状です。「外出の際は靴を右足から履く」「手洗いは2時間おきにやる」などの自分ルールがあるのが特徴です。
こだわりが強い人にみられやすい症状で、時間と労力の無駄が多く、柔軟な思考ができなくなってしまう恐れがあります。
儀式行為
儀式行為は強迫性障害の中でもこだわりが強い症状といえます。
儀式行為は、家事や仕事を同じ手順でしなければと考えてしまう症状です。「外出の際は靴を右足から履く」「手洗いは2時間おきにやる」などの自分ルールがあるのが特徴です。
こだわりが強い人にみられやすい症状で、時間と労力の無駄が多く、柔軟な思考ができなくなってしまう恐れがあります。
物の配置や数字へのこだわり
物の配置や数字へのこだわりが強いのも強迫性障害の症状です。
強迫性障害の人は、特定の数字や物に強いこだわりを見出す傾向があります。「服は白色しか着ない」「4、9などの数字を不吉と思い、極端に避ける」などが例です。
物事を一定のルールにしたがってコントロールしないと不安に陥ってしまいます。症状が強い場合は、日常生活に支障をきたす場合が多いです。
強迫性障害になってしまう原因とは?
そもそも強迫性障害になってしまう原因とはなんでしょうか?じつは、強迫性障害のはっきりとした原因はわかっていません。
ただし、原因として考えられる要因がいくつかあります。考えられている要因は以下の通りです。
- 環境的要因
- 心理的要因
- 生理的要因
環境的要因は、いじめや不登校、会社でのハラスメントなどが含まれており、心理的要因としては、性格や考え方の癖も影響していると考えられています。
その他、遺伝やホルモンバランスなどの生理的要因も要因として挙げられており、神経伝達物質のセロトニンが機能異常になって発生するともいわれています。
強迫性障害になりやすい人の特徴3選
本章では、強迫性障害になりやすい人の3つの特徴を紹介します。
- 几帳面な人
- こだわりが強い人
- 完璧主義な人
強迫性障害は、性格や考え方が発症に影響する場合があります。なりやすい人の特徴を理解して、自身が強迫性障害になりやすいかどうかの参考にしてください。
几帳面な人
几帳面な人は強迫性障害を発症しやすいといえます。
几帳面な人は細かいところまで気が配れるがゆえ、確認作業を繰り返し行ってしまう可能性
が高いです。
確認作業が多くなると、本当にあっているか不安になりやすく、症状がより悪化してしまいます。
こだわりが強い人
こだわりが強い人も強迫性障害になりやすい傾向があるため、注意が必要です。
こだわりが強いと、思い通りにならないと気が済まないため、不安感が強くなり、臨機応変な対応ができなくなります。
とくに数字や物の配置にこだわる場合が多く、悪い数字を避けたりするのが特徴です。
そのため、会社や学校で孤立してしまう懸念があるので注意しましょう。
完璧主義な人
完璧主義な人も強迫性障害になりやすい傾向があります。
完璧を求めるあまり理想が高く、思い通りいかないことで自分を責めすぎてしまう可能性が高いです。
また、完璧主義の人は自分以外の他人にも厳しくする場合があるため、家族や友人にも不潔恐怖による洗浄を強要したりします。
他人への巻き込みは、症状を悪化させるため、とくに注意が必要です。
強迫性障害に対する2つの治療法とは?
本章では、強迫性障害に対しての2つの治療法を解説します。
- 薬物療法
- 認知行動療法
強迫性障害の症状がある場合、薬物を使用しての治療か認知行動療法を行う場合がほとんどです。
また、症状があるからといって自分だけで治療法を決めるのは、間違った治療法を選択し、逆に症状が長引いてしまう危険性があるため、やめるべきです。
治療する場合は、必ず専門医の指示のもと実施しましょう。
薬物療法
強迫性障害の治療法として代表的なものに、薬物療法が挙げられます。
薬物療法は、薬の使用によって病気を治していく治療法です。強迫性障害の場合は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という抗うつ薬を使用するのが一般的です。
薬の効果は個人の症状によって異なるため、一人ひとりに合ったものを専門医の指示のもと、調整していきます。
強迫性障害で使用する薬は比較的副作用が少ない薬ですが、個人によって作用はまちまちなため、身体に異変を感じた際は、すみやかに専門医や薬剤師に相談しましょう。
認知行動療法
薬物療法以外の治療法としては、認知行動療法があります。
認知行動療法は、現状抱えている問題を改善するために考え方を修正して、行動を変化させる心理療法です。強迫性障害では、再発防止効果が高い曝露療法が一般的になります。
曝露療法はエクスポージャー法とも呼ばれ、強迫観念による不安に立ち向かい、強迫行為をしないよう繰り返し練習する方法です。
繰り返しの練習は不安感を軽減させたり、強迫行為をしなくてもよい状態を目指します。
強迫性障害がつらいときの対処法3選
最後に、強迫性障害がつらいときの対処法3選を紹介します。
- 周りの人に相談する
- 不安な気持ちを受け止めてみる
- 病院へ相談する
それでは、詳しく見ていきましょう。
周りの人に相談する
強迫性障害の症状がつらいときに、周囲の人たちに自分の状況や悩みを相談するのは大切です。
自身の状況や悩みを周りに相談すれば、理解が得られやすく、日常生活で負担を軽減できる可能性が高いといえます。
また、職場でも症状を打ち明けることで、同僚や上司の協力を得られやすく、仕事量や勤務体系の調整ができる場合が多く、サポートを受けやすい環境になりやすいでしょう。
周りの人が症状に気づいていなかったり、何に悩んでいるのかわからない場合もあるため、恥ずかしがらず、周りの人に相談してみるのをおすすめします。
不安な気持ちを受け止めてみる
不安で何回も確認してしまい、自分を責めてしまう人も多いかと思います。そのような時は一旦、不安な気持ちを受け止めてみるのもよいでしょう。
不安は完全に取り除かなければならないわけではありません。完全に取り除こうとすると、確認作業を繰り返してしまい、再度不安に襲われる可能性があるからです。
不安な気持ちになってしまうのが悪いわけではありません。少しずつでもいいので、不安な気持ちを受け入れ、向き合うことが大切です。
病院へ相談する
強迫性障害の症状がつらい場合は、早めに病院へ相談するのがおすすめです。
病院へ相談すれば、専門医から適切なアドバイスをもらえるだけでなく、個人の症状に合わせた治療を行えます。
また、独自の判断や間違った知識で対処してしまうと、症状がより悪化してしまう可能性もあるでしょう。そのため、つらい症状で悩んだり相談先に困った際は、病院へ相談するのをおすすめします。
気になりすぎてつらい場合は早めの受診を!
本記事では、強迫性障害を気にしない7つの方法や主な症状、原因を詳しく解説したうえで、なりやすい人の特徴や対処法も紹介しました。
症状を和らげるには、心と身体のリフレッシュが大切です。
また、何度も確認作業してしまったり、数字や物の配置にこだわってしまったりして日常生活に支障をきたす場合は、医療機関への受診検討を強くおすすめします。
当院では強迫性障害を始めとした不安障害はもちろん、うつ病や育児ノイローゼなどの精神疾患も含め幅広く対応が可能です。
当日予約OKでアクセスも良く、設備面も充実していて通院しやすい環境が整っています。ぜひ横浜よりそいメンタルクリニックまでご相談ください。