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抑うつ状態とうつ病の違いとは?症状・原因と3つの対処法を解説

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「抑うつ状態とうつ病は同じもの?」
「言葉は似ているけれど、どういった部分が違うのだろう?」
このような疑問を感じていませんか。

結論として、抑うつ状態とうつ病は医学的に異なる位置付けです。同じ症状はありますが、程度や治療法およびその進め方にも違いが存在します。

どちらもそのまま放置すると症状が悪化してしまい、日常生活に支障をきたす恐れがあるため、少しでもうつ状態を疑うのであれば早急に医療機関への診断が重要です。

この記事では、抑うつ状態およびうつ病の違いと、それぞれの症状を分かりやすく解説します。見分け方や原因、いずれの場合にも共通する気をつけるべきポイントも紹介します。

なお、最近抑うつ感を覚えている方は、すみやかに「よりそいメンタルクリニック」への受診をおすすめします。専門の医師による早期の判断と適切な治療の下、一緒に回復を目指しましょう。

抑うつ状態とうつ病の違い

a sluggish woman who is not feeling well - 抑うつ 日本人 ストックフォトと画像

まず、次の3つの観点から、うつ状態およびうつ病に関する理解を深めていきましょう。

  • 抑うつ状態とうつ病が異なるポイント
  • 抑うつ状態の症状
  • うつ病の症状

以下でそれぞれ詳しく説明していきます。

抑うつ状態とうつ病が異なるポイント

抑うつ状態は、主に気分の落ち込みを表す症状名です。

対して、うつ病は精神疾患・障害を指す用語、つまり病名です。したがって、医学的な観点から、一定の診断基準が設けられています。

一時的な抑うつ感があるときは、うつ状態と診断されるケースが一般的ですが、症状の程度が甚だしく、かつ2週間以上の長期に渡る場合はうつ病と診断されるケースが多い傾向にあります。

ただし、抑うつ状態とうつ病は症状の程度に違いはあれど、見極めには専門的な知識が欠かせません。そのため、程度の違いに関わらず、最終的な診察結果は医師の判断に委ねられます。

抑うつ状態の症状

抑うつ状態とは、気持ちがひどく落ち込み、憂うつな気分が続く症状です。一般的にはうつ状態という名称で認識されています。

抑うつ状態はうつ病の主症状の1種ですが、抑うつ状態自体は病気ではなく、あくまで気分であり、明確な基準はありません。

ただし、現時点では抑うつ状態でも、長期化・悪化するとうつ病に発展する恐れがあります。また抑うつ状態だからといってうつ病とは断定できず、別の病気や障害の可能性もあるため、医師の判断を仰ぐことが大切です。

うつ病の症状

うつ病とは、気分が著しく落ち込むとともに、それが長期に渡る気分障害です。心身にさまざまな不調が生じますが、総じてうつ状態より程度がひどく、生活や就業などに支障をきたすほどの苦痛をともないます。

うつ病の主な症状には、前述の気分の落ち込みのほか、次のようなものが存在します。

【うつ病の主な身体症状】

【うつ病の主な身体症状】

  • 倦怠感
  • 頭痛
  • めまい・立ちくらみ
  • 動悸、息切れ
  • 食欲の低下
  • 胃の不調
  • 睡眠障害(不眠・過眠)
  • 節々の痛みやしびれ
  • 口の渇き
  • 月経不順

【うつ病の主な精神症状】

  • 無気力感
  • 無関心
  • 絶望感
  • イライラ
  • 意欲の低下
  • 思考力・判断力の低下
  • 集中力の低下
  • 希死念慮・自殺企図

チェックリストで確認!抑うつ状態とうつ病の見分け方

窓の中のアジア人女性の肖像 - 抑うつ 日本人 ストックフォトと画像

一時的な気分の変動なのか、それとも慢性的に発症しているのかで抑うつ状態とうつ病の見極めができます。

下記のチェックリストでは、抑うつ状態とうつ病を見分けるポイントを記載しております。

抑うつ状態の傾向うつ病の傾向
身体・精神症状の程度軽度重度
症状の持続時間短期長期
日常生活や仕事に与える影響小さい大きい
1日の症状の変化よくなることがある常に悪い
趣味・楽しみへの興味関心ありなし
希死念慮・自殺企図あまりないしばしばある

上記のうち、当てはまる項目が多い方が左の場合は抑うつ状態、右ならうつ病の疑いがあるでしょう。

抑うつ状態は症状が比較的軽く、常に抑うつ感が続くわけではないため、今までどおりの生活にさほど支障がありません。

対してうつ病は、抑うつ感や身体的な自覚症状が重く、長期間に渡って継続します。これまで好きだったものや楽しいと感じていたことへの興味・関心も薄れ、死が頭をよぎるケースもめずらしくありません。

ただし、上記のチェックリストはあくまでも目安です。いずれの項目に当てはまったにせよ、早期治療が重要なため、すみやかに医療機関を受診してください。

抑うつ状態およびうつ病の原因

若いアジアの女性がベッドでリラックスしています - 抑うつ 日本人 ストックフォトと画像

ここからは、以下2つのカテゴリに分けて、それぞれの原因を探っていきましょう。

  • 抑うつ状態の主な原因
  • うつ病の主な原因

以下では、各項目の詳細をお伝えします。

抑うつ状態の主な原因

抑うつ状態は、職場や家庭であった嫌なことや身近な人の死、災害などのつらい出来事があったときに起こりやすい傾向にあります。

悲しみに直面したとき、人は誰しも一時的に抑うつ感を覚えるでしょう。また、環境やライフステージに変化があったときも心身にストレスがかかり、気持ちにも変化が生じがちです。

うつ病の主な原因

うつ病の原因は、次の要因が大きく関わっています。

  • ストレスへの不適応
  • 脳神経の伝達異常
  • 発達障害

うつ病は日々のストレスの積み重ねによって生じやすく、発症の引き金となる明確な出来事がないケースもめずらしくありません。

そのため、これまで元気だった人がある日突然うつ病の発症もあります。単にストレスの原因となるものから離れただけでは症状改善は困難です。

一方、ある特定の出来事をきっかけに抑うつ感が生じ、症状にムラがある場合は適応障害と診断されるケースが多い傾向にあります。

適応障害は、原因や発症のきっかけとなる要因から物理的・精神的に距離を取ることで症状の改善が見込める病気です。

うつ病と適応障害の違いはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

抑うつ状態やうつ病になりやすい人の特徴

困った若い女性。 - 抑うつ 日本人 ストックフォトと画像

抑うつ状態およびうつ病には、いずれにも共通する患いやすい5つの気質・条件が存在します。

  • 真面目な人
  • 完璧主義な人
  • 責任感の強い人
  • 気の優しい人
  • 女性

以下で詳しく解説します。

真面目な人

真面目な人は、勤勉かつ几帳面で、何事も熱心に取り組もうとします。全力で物事に向き合うからこそ、辛いことや悲しいこと、大きなストレスに直面したとき、気持ちがひどく落ち込みがちです。

また「こうすべき」という思考が強く、自主的に休むことに罪悪感を感じやすい傾向にあります。そのため、心身に不調があってもなかなか休養せず、悪化してしまうケースも少なくありません。

完璧主義な人

完璧主義な人は、自分を厳しく律しようとするため、心身のSOSを見過ごしがちです。特に人目を気にする傾向にあり、自分の弱さを認められず、他者の評価を重視しすぎてストレスを溜めやすい傾向にあります。

さらに精神的な柔軟性に乏しいことから、あらゆることで全か無か思考に陥りやすいのもうつ病を発症しやすい一因です。一度の失敗で大きな挫折感を味わい、ガクッと落ち込んでしまうでしょう。

責任感の強い人

責任感の強い人は、他者に頼ることが苦手です。「人に迷惑はかけられない」「自分がしっかりしなければ」と思うあまり、どんどん自分を追い込んでしまい、疲労・ストレス過多になってしまいます。

また、これまでの負担や肩の荷が下りたタイミングでモチベーションややる気を失いやすく、活力がなくなり抑うつに傾きがちです。

気の優しい人

気の優しい人は、人間関係の摩擦を回避しようとする傾向にあります。周囲に気を遣い過ぎたり、自分より他者を優先したりしてストレスを抱えがちです。

また、気の優しい人は感受性の強さを持ち合わせている方が少なくありません。ゆえに、辛いことや悲しいことに人一倍敏感で、それが自らの気持ちにも多大な悪影響を及ぼしやすいです。

女性

女性はホルモンバランスの関係上、うつ状態になりやすいといわれています。一説によると、女性のうつ状態のなりやすさは、男性の約2倍です(出典:2.うつ病を知る|地域におけるうつ対策検討会報告書|厚生労働省)。

女性のうつ病リスクが男性より高い理由は、人生のさまざまな段階で環境や立場、役割が大きく変化します。

結婚や妊娠・出産、育児などのライフイベントのほか、生理周期などに合わせてホルモンバランスが左右され、自律神経や脳機能にも影響を及ぼすためです。

女性ホルモンの急激な変化を繰り返すと、脳にも疲労が溜まり、その結果うつ病を発症しやすくなります。

そのため、女性の方のうつ病予防には、体調やライフステージに応じた自己管理と周囲のサポートが欠かせないでしょう。

抑うつ状態もしくはうつ病になったときにとるべき行動

若い女性は彼女の頭を抱えています。 - 抑うつ 日本人 ストックフォトと画像

抑うつ状態やうつ病と思われる症状が現れたときは、すみやかに対処しましょう。正しい対処法として、以下3つがあげられます。

  • 周囲に相談する
  • 休養をとる
  • 精神科や心療内科を受診する

詳しく解説します。

周囲に相談する

心身に気になる症状があるときは、一人で抱え込まずに、まず誰かに相談してください。自らを客観視するのは意外に難しいため、第三者の視点を入れることで、自分の状態が正確に把握しやすくなります。

いきなり病院に行くのは抵抗感を覚える方もいるかもしれませんが、家族や友人、職場などの身近な人への相談ならハードルが低いはずです。

また、軽いうつ状態であれば、辛い気持ちを誰かに話すことで症状が快方に向かう場合があるほか、今後の対処法や治療のきっかけにもつなげられるでしょう。

休養をとる

抑うつ状態およびうつ病になったときは、まず休養が治療の基本となります。

職場や対人関係など、ストレスの原因となるものから離れ、安静に過ごすことが改善への第一歩です。

なお、抑うつ感が薄れてきたら少しずつ職場への復帰を考えても構いません。しかし、回復の途中で無理すると、元の状態に逆戻りしてしまう恐れがあるので、しっかりと休むことが大切です。

精神科や心療内科を受診する

抑うつ状態およびうつ病の疑いがあるときは、すみやかに精神科や心療内科の医師の診断を受けてください。

自分の感覚に頼って行動した場合、違いがよく分からず、適切な対処ができません。そのため、症状の悪化を招く原因になりかねないでしょう。

特にうつ病は、時間経過で自然に良くなることは困難なため、自己判断や不調を放置するのは危険です。

医師に相談すれば、専門家としての立場から、正しい診断および適切な対処法・治療方法を示してもらえます。

なお、精神科・心療内科への受診に抵抗感があるなら、まずはかかりつけ医に相談してみるのもよいでしょう。

抑うつ状態・うつ病の治療方法

患者の脳検査の結果について話す医師 - クリニック ストックフォトと画像

抑うつ状態やうつ病の際は、症状の程度や必要に応じて、通院もしくは入院で以下の治療が行われます。

  • 薬物療法
  • 精神療法
  • カウンセリング(心理療法)

薬物療法

抑うつ状態やうつ病は、抗うつ薬のような精神を安定させる薬を服用すれば、症状が改善する可能性が高い症状・病気です。

たとえば、不眠がある場合は睡眠導入剤、身体的な苦痛には痛み止め効果のある薬など、対症療法として薬剤が処方されます。

ただし、自己判断での服薬や中止は禁物です。また薬の副作用が出る場合もあるため、医師の指示に従い、相談および効き目をチェックしながら治療を進めなければなりません。

精神療法

一般的に、抑うつ状態もしくはうつ病で医療機関を受診した場合、精神療法が施されます。

なお精神療法とは、専門医による認知の歪みの矯正および問題行動の改善を目的とする治療法です。その代表例である認知行動療法では、専門家と一緒に物事のとらえ方を見直し、ポジティブな思考パターンへと変容させていきます。

精神療法は、患者本人の認知のクセそのものを改善する治療法のため、再発防止にも効果的です。

カウンセリング(心理療法)

カウンセリングは、抑うつ状態およびうつ病の治療と並行して行われる心理療法の一種です。

カウンセリングでは、精神科・心療内科の医師や公認心理士、臨床心理士など専門のカウンセラーのサポートのもと、自分自身を見つめ直し、考え方や周囲との関わり方の改善を促します。

特にカウンセラーは「聞くこと」の専門家であり、自分の気持ちを話すだけでも気分が楽になるはずです。

カウンセリングが受けられる場所には、医療機関や保健所・保健福祉センター、民間・NPO団体などが挙げられます。

近年は、対面のほか、オンラインや電話・メールなどでカウンセリングが受けられるサービスも増えてきました。

また、勤め先に専門の窓口が設置されている場合もあるので、利用を希望する方は窓口へ相談してみるとよいでしょう。

抑うつ状態とうつ病の違いを理解して早いタイミングで対処することが大事

診療所で支払う患者 - クリニック ストックフォトと画像

抑うつ状態とうつ病はまったく同じ病態ではありません。抑うつ状態は心が弱っていることを示す症状名であるのに対し、うつ病は精神疾患の一種です。

しかし、双方は一部重複する症状もあるため、見極めるには精神・心理の専門的な医学知識が必要です。

また、それぞれ症状や適切な治療法、回復までの期間も異なるため、気分の落ち込みにともなう身体的な不調が生じている場合は、すみやかに専門の医療機関を受診しましょう。

自らに抑うつ状態・うつ病の疑いがあるときは、早急に「よりそいメンタルクリニック」に相談してください。

土日も診療対応しており、悪化防止および早期回復のためのサポートを行っております。

心に関する些細な悩み事・困り事でも構いませんので、ぜひこの機会に受診をご検討ください。

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