*当院では対応しておりません
発達障害とは
発達障害とは生まれながらに脳機能の発達に偏りがあり、物事に集中することができない、コミュニケーションがうまく取れないなど社会生活に困難さを抱える障害のことです。発達障害は外見からは分かりづらいため社会的な理解を得られにくく「自分勝手な子」「空気が読めない子」「変わってる子」などと捉えられてしまうケースが多々あります。発達障害を抱える患者さまの困難さは、それぞれの症状に適したサポートや学びの機会を与えることで軽減されるといわれています。そのため、発達障害かもしれないと感じたらできるだけ早く当院に訪れて診察をうけ、症状に合わせたサポートをしていくことが大切となります。
発達障害の種類
発達障害は大きく「ASD(自閉スペクトラム症)」「ADHD(注意欠如多動症)」「LD(学習障害)」の3種類に分類されます。それぞれの特徴を確認していきます。
ASD(自閉スペクトラム症)は、別名で「自閉症」とも呼ばれ他の人と目を合わすことができない、良好な対人関係を築けないなど社会生活に困難さを抱えてしまう発達障害の一つです。ASD(自閉スペクトラム症)の主な症状は以下の通りです。
ADHD(注意欠如多動症)は、別名で「注意欠陥・多動性障害」とも呼ばれ「多動性」「衝動性」の特性がみられる発達障害の一つです。子どもの5%および成人の2.5%の方がADHD(注意欠如多動症)の症状があるといわれており、決して珍しい症状ではありません。ADHD(注意欠如多動症)の主な症状は以下の通りです。
LD(学習障害)は、別名で、「SLD(限局性学習症)」とも呼ばれ学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つです。LD(学習障害)の主な症状は以下の通りです。
発達障害の症状
「ASD(自閉スペクトラム症)」「ADHD(注意欠如多動症)」「LD(学習障害)」の主な症状は以下の通りです。
ASD(自閉スペクトラム症)・目が合わない ・他の子に関心がない ・言葉が遅い ・かんしゃくが強い ・落ち着きがない ・表情が乏しい など
ADHD(注意欠如多動症)・話を集中して聞けない ・すぐに物を無くしてしまう ・順番を待つことができない ・忘れ物が多い など
LD(学習障害)・読むのが遅い ・読んでも内容が理解できていない ・計算が遅い ・誤字、脱字が多い など
発達障害の治療方法
発達障害には、「心理社会的アプローチと環境調整」と「薬物療法」の2つの治療法が用いられます。初めに、心理社会的な支援や生活環境の調整を行い、症状の改善を目指します。しかし、それだけでは十分に症状が改善しない場合には、薬を用いた治療法を行います。
発達障害の診断はお早めに
自身や子どもが発達障害かもしれないと感じた際は医療機関に訪れて発達障害の診察を受けるようにしましょう。できるだけ早く発達障害に気づくことで適切なサポートが可能となります。発達障害を抱える患者さまの困難さは、それぞれの症状に適したサポートや学びの機会を与えることで軽減されます。