「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「夜中に一度目が覚めると、再入眠できなくなる」
このような悩みを抱えている方は、多いのではないでしょうか。
夜中に何度も目が覚める悩みを抱える人は、日々の睡眠不足に悩まされている場合が多いです。
また、夜中に何度も目が覚めてしまう原因が分からない場合、不安やストレスがさらに深刻になり、心身の健康にも悪影響を与える可能性があります。
本記事では、夜中に何度も目が覚める原因を解説して、具体的な改善方法も紹介していきます。睡眠障害の可能性がある方や、夜中に目が覚めてしまう理由を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
また、不眠症の治療は横浜よりそいメンタルクリニックにご相談ください。経験豊富な専門医が在籍しており、環境面や設備面も充実していて、専門的な治療を受けられます。
中途覚醒・早期覚醒とは?
本章では、中途覚醒と早期覚醒について詳しく解説します。
中途覚醒と早期覚醒は、睡眠障害の症状であり、特に高齢者がなりやすいとされています。
- 中途覚醒とは
- 早期覚醒とは
まずは、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
中途覚醒とは
中途覚醒とは、睡眠の途中で何度も目が覚める現象です。
中途覚醒は、睡眠中に何度も目が覚めてしまうため、眠りが浅くなり、再度眠りに入るのが難しくなる場合が多いです。
中途覚醒が頻繁に起こると、睡眠時間が十分であっても、深い睡眠を取れなくなり、体が休まらない感覚に陥ることがあります。
中途覚醒の状態が続くと、日中の疲れや集中力の低下、イライラなど心身の不調を引き起こす原因となります。また、中途覚醒は睡眠環境の影響も受けやすいため、睡眠時は寝室の温度や音、光などに気を遣うべきです。
中途覚醒が頻繁に起こる場合は、まずは生活習慣や環境を見直すようにしましょう。
早期覚醒とは
早期覚醒は、予定よりも早く目が覚めてしまう現象です。
一般的には、予定時刻より2時間以上早く起きてしまい、その後眠れなくなる状態を指します。
早期覚醒が日常的に繰り返されると、十分な睡眠時間が確保できず、中途覚醒と同様に体調不良や精神的なストレスを引き起こす可能性があります。
特に、中高年齢層では、加齢によるホルモンバランスの変化も影響するため、早期覚醒が慢性化する危険性が高いです。
夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)原因
本章では、夜中に何度も目が覚める原因を3つ解説します。
- 睡眠サイクルの乱れ
- 身体的な原因
- 心理的な原因
それぞれを詳しく見ていきましょう。
睡眠サイクルの乱れ
夜中に何度も目が覚める1つ目の原因は、睡眠サイクルの乱れです。
睡眠サイクルとは、深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)を交互に繰り返すことを指し、通常は90分〜120分間隔で繰り返されています。
しかし、睡眠サイクルが乱れると、体内時計が乱れるため中途覚醒が起こりやすい状態になります。
睡眠サイクルは、不規則な生活習慣や過剰なストレス、仕事のプレッシャーなどで乱れる場合がほとんどです。
睡眠サイクルの乱れは睡眠の質に大きく影響しているため、できれば毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにしましょう。中途覚醒でお悩みの方は、まず自分の生活習慣を振り返ってみてください。
身体的な原因
夜中に何度も目が覚める原因には、身体的な問題が関係している場合もあります。
例えば、睡眠時無呼吸症候群や、慢性的な痛み(腰痛、肩こり、関節炎など)がある場合は、寝ている間に呼吸が止まったり、痛みで目が覚めたりする可能性があります。
また、頻尿も夜中に目が覚める原因として挙げられるでしょう。年齢を重ねると夜間の尿意が強くなり、睡眠を妨げるようになります。
身体的な不調が悪化すると、無意識に目が覚めてしまうため、眠りが浅くなりやすく十分な休息を取ることを難しくします。
身体的な問題は、自分だけで解決できない場合が多いため、早期に医師の診断を受けるべきでしょう。
心理的な原因
心理的な原因も、中途覚醒を引き起こす大きな要因の1つです。
過剰なストレスや不安、仕事の悩みなどが頭をよぎると、深い眠りに入れなくなる場合があります。特に、睡眠中に心がリラックスできないと、脳が休息状態に入れず、途中で目を覚ますことが多くなります。
また、眠れないことへの不安や焦りから、睡眠時間の減少や睡眠の質が低下して、悪循環を招くケースもあるでしょう。
例えば、寝床に入ってから「眠れなかったらどうしよう」と考えたり、目を覚ました後に「また眠れないかも」と感じることが、逆に眠りを妨げてしまう要因になります。
心理的なストレスを軽減するために、リラクゼーション法や深呼吸などのリラックス技術を試してみてもいいでしょう。
夜中に何度も目が覚めるのは不眠症の恐れも
夜中に目が覚める症状が続く場合、不眠症の可能性も考慮する必要があります。
不眠症は、ただ眠れないだけではなく、睡眠の質自体が悪化している状態です。本章では、不眠症の状態や症状を詳しく解説します。
- 不眠症とは?
- 不眠症の主な症状
それでは、見ていきましょう。
不眠症とは?
不眠症とは、自分の思うように睡眠が取れず、日常生活に支障をきたす睡眠障害です。
不眠症は、短期間であれば一時的なストレスや生活習慣の乱れによるものですが、長期間続くと心身に深刻な影響をおよぼす可能性があります。
例えば、慢性的な不眠症は、集中力の低下や記憶力の衰えなどを引き起こし、悪化した場合はうつ病や不安障害などの精神的な病気になる可能性も高いです。
そのため、睡眠に違和感がある人は、早期に専門医の相談を受けるようにしましょう。
不眠症の主な症状
不眠症は、主に以下の症状が現れます。
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上記の症状が続くと、翌日の日中に強い眠気や疲れを感じ、集中力や作業効率が低下してしまいます。
その結果、ストレスや不安が影響して眠れない場合も多く、精神的な健康にも悪影響をおよぼします。
睡眠環境の改善や生活習慣の見直し、早期に医療機関での治療を受けることが重要です。
夜中に目が覚めないようにする予防法7選
本章では、夜中に目が覚めないようにする予防法を紹介します。夜中に目が覚めないようにするためには、日常生活でのちょっとした工夫が必要です。
- 寝る前の食事は控える
- ぬるま湯で20~30分の入浴をする
- 寝室の環境にこだわる
- 日中に適度な運動をする
- 寝る前はスマートフォンを見ない
- カフェインやアルコールの摂取を控える
- 規則正しい睡眠時間を確保する
夜中に目が覚めてしまって眠りにつけない人は、ぜひ参考にしてください。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
寝る前の食事は控える
夜中に目が覚めないようにするためには、寝る前の食事はできる限り控えましょう。
寝る前に食事を摂ると、消化活動が活発になり体温が上がるため、眠れなくなるケースがあります。
特に、脂肪分の多い食べ物は、胃腸に負担をかけてしまい、消化不良を引き起こして夜中に目が覚めやすくなる原因になるため注意してください。
理想的には、寝る2〜3時間前に食事を済ませることが推奨されます。また、夕食では消化がいい食べ物を選ぶと、睡眠の質を向上させる手助けになるでしょう。
ぬるま湯で20~30分の入浴をする
ぬるま湯で20〜30分の入浴も、夜中に目が覚めないようにする予防法として効果的です。
寝る前の入浴は、体温を適度に上げるため、入浴後の体温低下が自然な眠気を引き起こします。さらに、ぬるま湯で20〜30分の入浴をすると、血行が良くなり筋肉の緊張もほぐれ、リラックス効果が得られます。
ただし、熱すぎるお湯は体温を上げすぎてしまうため、逆に眠れなくなる可能性が高いです。
誰でも簡単にできる予防法であるため、ぬるま湯での入浴を一度試してみてはいかがでしょうか。
寝室の環境にこだわる
夜中に目が覚めてしまう場合は、寝室の環境を変えてみるのも1つの手段です。
寝室の環境は睡眠の質に大きな影響を与えます。快適な睡眠を取るためには、温度、湿度、照明などを寝やすい条件に整えるべきです。
理想の寝室の温度は、約18〜22度で、湿度は50〜60%が快適です。
また、寝室を暗くし、静かな環境を保つことも眠りを深くするポイントになります。寝具やマットレスの硬さも重要であるため、自分に合ったものを選んで、普段の睡眠の質を上げられるようにしましょう。
日中に適度な運動をする
適度な運動は、睡眠の質を向上させる重要な要素です。
例えば、日中に軽いジョギングやウォーキングなどの運動を行うと、体が疲れるため夜に深い眠りにつきやすくなります。また、自分が好きなスポーツを行うのも1つの手段です。
ただし、強度の高い運動を寝る直前に行うと、逆に目が冴えてしまう可能性があります。運動は睡眠の3時間前までに終わらせるようにしてください。
普段の車やバイクでの移動を、自転車や徒歩に変えるなど、運動の頻度を増やす方法は多くあるため、自分自身の生活に合った運動方法を取り入れていきましょう。
寝る前はスマートフォンを見ない
夜中に目が覚めてしまう人は、寝る前にスマートフォンを見る癖は直した方がいいでしょう。
寝る前にスマートフォンやパソコンを使うと、睡眠に悪影響を与える可能性が高いです。スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、脳を活性化させて眠気を妨げる原因となります。
また、SNSをチェックしたり動画を見たりすると、心理的な興奮や不安が高まるためリラックスできずに寝付きが悪くなることもあります。
いい睡眠を取るためには、寝る前にリラックスできる時間を作り、スマートフォンやパソコンのスクリーンから離れるようにしましょう。
スマートフォンを触る癖がついている人は、寝室に持ち込まないようにするなどして、工夫してみてください。
カフェインやアルコールの摂取を控える
カフェインやアルコールの摂取も控えた方がいいでしょう。カフェインやアルコールは睡眠に悪影響を与えます。カフェインは、中枢神経を刺激して覚醒作用があるため、夜間に摂取すると眠れなくなる原因になります。
特に、コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインを多く含む飲み物は、寝る前の6時間以内に摂取しないことが望ましいです。
また、アルコールは眠りに入りやすくなりますが、睡眠の質を低下させ、中途覚醒を引き起こす可能性が高まります。
夜中に目が覚めてしまう人は、生活の中でカフェインやアルコールを摂取しすぎていないか、振り返ってみてください。
規則正しい睡眠時間を確保する
規則正しい睡眠時間の確保も、夜中に目が覚めないようにする予防法として効果的です。
毎晩同じ時間に寝て同じ時間に起きると、体内時計が整うため、規則正しい睡眠時間を確保できるようになります。
しかし、週末に寝る時間を遅くしたり、長時間昼寝をしたりすると平日の睡眠リズムが崩れ、翌週の睡眠に悪影響が出る場合があります。
普段から規則正しい生活リズムを維持することで、質のいい睡眠が得られるようになるでしょう。
夜中に目が覚めてしまった場合、すぐに眠れる方法はある?
夜中に目が覚めてしまった場合、すぐに眠るための方法はいくつかあります。
まずは、無理に寝ようとするのではなく、リラックス状態を保つことを心がけてください。
目を閉じて深呼吸を行い、心を落ち着けましょう。深呼吸は副交感神経を刺激し、リラックスした状態を促進できるため、再び眠気を感じられるようになります。
もし、目が覚めてしまった際に外のライトが明るかったり、周囲の音が気になったりする場合は、アイマスクや耳栓を使ってみましょう。
さらに、寝室の温度が適切でないと感じた場合は、温度調整を行って快適な空間を作ることも効果的です。
すぐに眠れるようになるためには、焦らずリラックスした状態を保つことが重要になるでしょう。
夜中に目覚めてしまった後はどのように過ごせばいい?
まず、眠れないことに対するストレスを避けるため、時計を見ないようにしましょう。
時計を見てしまうと、時間を気にしてしまうため、さらに眠れなくなることがあります。また、深呼吸やリラクゼーション法を取り入れて、心を落ち着けることが効果的です。
もし、30分以上眠れそうにない場合は、別の部屋で軽くストレッチや読書をするのもいい方法です。
しかし、スマートフォンやパソコンを触るなど、明るい光や刺激の強い活動は避けるようにしましょう。眠くなったタイミングで再びベッドに戻ることで、再入眠しやすくなります。
不眠症をそのままにするとどうなる?
不眠症をそのまま放置しておくと、心身にさまざまな悪影響をおよぼす可能性があります。
まず、日中の疲れや眠気を感じるようになります。慢性的な睡眠不足は、集中力や記憶力が低下し、仕事や学業で十分なパフォーマンスが発揮できなくなるでしょう。また、精神の安定性にも影響を与えるため、イライラや不安、抑うつ状態になるケースもあります。
不眠症は、身体や精神の健康問題が悪化し、治療が難しくなる場合が多いため、早期の対策が重要です。
適切な治療や生活習慣の改善に取り組んで、質のいい睡眠が取れる健康状態を目指しましょう。
寝る前の過ごし方を改善して不眠症を治そう
本記事では、夜中に何度も目が覚めてしまう原因や予防法を詳しく解説しました。中途覚醒を改善するためには、まず寝る前の過ごし方を見直してみましょう。
寝る前は、カフェインやアルコールの摂取は控えて、ぬるま湯での入浴を行うようにしてリラックスできる時間を確保してください。
また、適度な運動も日中に取り入れると、夜の眠りの質が向上します。しかし、寝る直前の激しい運動は避けるようにしましょう。。
もし、「夜中に何度も目が覚めてしまう」「夜中に目が覚めてから眠れなくなる」などの不眠症が続く場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。ぜひ、一度横浜よりそいメンタルクリニックにご相談ください。