「うつ病かもしれないけれど相談しづらい」
「自分だけが心の病に苦しんでいるのだろうか?」
このような思いを抱え、誰にも話せず一人で悩んでいませんか。
うつ病は身近な病気の一つです。一般の方はもちろん、数々の芸能人・有名人の方もうつ病の苦しみを経験しています。
本記事では、うつ病になった体験談を公表している芸能人・有名人をリストアップしました。
くわえて、うつ病を経験した芸能人がどのような治療を経てうつ病を克服したのかも解説するので、これから受診を検討する方はぜひ参考にしてください。
なお、少しでもうつ病の疑いがある方は一刻も早く「よりそいメンタルクリニック」への受診をおすすめします。すぐに治療を始め、一緒に早期回復を目指しましょう。
うつ病になったことのある芸能人一覧
うつ病は、誰もが患う可能性のある身近な病気です。
実際に、俳優やタレント・お笑いタレント、ミュージシャンなど、さまざまなジャンルの著名人がうつ病であること、もしくは過去に経験したことを告白しています。
以下では3つのカテゴリに分け、うつ病を公表している芸能人・有名人にどのような方がいるのかをみていきましょう。
- うつ病を公表した最近の日本の芸能人・有名人
- うつ病を公表した海外の芸能人・有名人
- うつ病・うつ状態だったといわれる歴史上の偉人
それぞれ解説します。
うつ病を公表した最近の日本の芸能人・有名人
最近の日本の芸能人・有名人のうち、うつ病の経験を公表しているのは次の方々です。
【うつ病を公表した最近の日本の芸能人・有名人(五十音順)】
|
上記の方々はうつ病を克服し、現在もさまざまなメディアでその体験談を語り、同じ病に苦しむ人を勇気づけています。
うつ病を公表した海外の芸能人・有名人
海外の芸能人・有名人のうち、うつ病になったことを公表している方は以下のとおりです。
【うつ病を公表した海外の芸能人・有名人(五十音順)】
|
上記の方々は、世界中から注目され憧れの眼差しを向けられる一方で、うつ病の苦しみと葛藤を味わっていました。しかし現在は回復を遂げ、うつ病の経験も活かしてさらに素晴らしい作品を届けています。
うつ病・うつ状態だったといわれる歴史上の偉人
過去の時代に生きた次のような歴史上の偉人の方々も、うつ病を患っていたのではないかといわれています。
【うつ病・うつ状態だったといわれる歴史上の偉人(五十音順)】
|
うつ病になるに至った心の葛藤があったからこそ、それを作品や行動に昇華していたのかもしれません。
芸能人のうつ病経験について
ここからは、多くの芸能人・有名人を苦しめたうつ病に関する内容を深掘りしていきます。
- そもそもうつ病とは?
- 芸能人のうつ病の体験談が注目されるのはなぜ?
それぞれ詳しく説明します。
そもそもうつ病とは?
うつ病とは、日常生活に支障をきたすほどの気分の落ち込みとそれにともなう身体的な不調を特徴とする気分障害です。
主な症状として、次のような身体的・精神的な不調を呈します。
- 倦怠感
- 意欲の減退
- 興味・関心の喪失
- 睡眠障害
- 食欲異常
- 希死念慮
芸能人のうつ病の体験談が注目されるのはなぜ?
芸能人のうつ病が問題視されるのは、影響力の大きさによると考えられます。うつ病になると、今までどおりにメディアへの出演が難しくなり、ファンに喪失感を与えます。
またうつ病は自殺企図の恐れもあり、幅広い人へ深い悲しみを与えるだけではなく、後追いを誘発する可能性も否めません。
しかしその一方で、うつ病を克服した体験談は多くの人へ勇気を与え、逆に発症や自殺率の低下によい影響を与えられることも考えられるでしょう。
実際に、うつ病の経験を創作活動に昇華してヒット作品を生み出し、世界中へ感動を届けるケースも少なくありません。
芸能人にうつ病の経験者が多い3つの要因
芸能人にうつ病を経験した方が多いのは、次の3つの要因が関係していると考えられます。
- 多忙
- 世間の目
- 高い創造性との関連
以下で、各要因の詳細を説明します。
多忙
芸能人は極めて多忙な職業です。特に売れている方は、数分刻みの過密なスケジュールで行動するのもめずらしくありません。
仕事で多忙だと、生活リズムも乱れやすく、睡眠不足や過労になりがちです。不規則な生活を続けると、自律神経のバランスを崩し、抑うつ傾向が強くなっていきます。
そして抑うつ感が慢性化・長期化した結果発症するのがうつ病です。しかし、忙しすぎて休めないため、症状がますます進行し、悪循環に陥ります。
世間の目
芸能人は世間からの注目を集める存在であり、常に完璧が求められます。また、ほかの芸能人と比較されることも多く、過度のプレッシャーに晒されているでしょう。
特に近年はSNSが普及し、少しのミスや問題発言などが一気に拡散されてしまいます。そのため誹謗中傷を受ける機会も多く、見知らぬ大勢の人から一斉攻撃されることも少なくありません。
また、死別・離別などのつらいライフイベントも大々的に報道されてしまうため、マイナスの感情が増幅されがちです。結果として抑うつ状態になりやすく、止まない心理的負担から、うつ病を発症するのが多いと考えられます。
高い創造性との関連
芸能人のようなクリエイティブな職業に就いている方は、感受性が強く繊細な気質を持っている人が多い傾向にあります。
繊細な気質は、素晴らしい作品を世に生み出すことにつながる反面、ストレスを感じやすく抑うつ状態になりやすい点が問題です。
自らの感覚と世間とのズレから、二次障害としてうつ病を発症するケースもめずらしくありません。
【障害別】うつ病以外の精神疾患を告白している芸能人・有名人
国内外の芸能人・有名人の中には、うつ病以外にも、以下の精神疾患・障害を公表している方々がいます。
- パニック障害
- 双極性障害
- 統合失調症
- 発達障害
上記4つの精神疾患・障害の概要と、それに該当する芸能人・有名人の方々の一覧を紹介します。
パニック障害
パニック障害とは、激しい不安感およびそれにともなう身体症状を呈する精神障害です。
「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つの症状を特徴とし、円滑な日常生活が送れなくなります。パニック障害を公表しているのは次の芸能人・著名人の方々です。
【パニック障害を公表している芸能人・有名人(五十音順)】
|
パニック障害は一旦治ったと思っても些細なきっかけで再発を繰り返します。発症すると現場に行くことすらままならなくなることもあるでしょう。
双極性障害
双極性障害とは、躁状態とうつ状態を繰り返す気分障害の一種です。症状が重度の双極I型と、比較的軽度の双極II型の2種類が存在します。
躁状態のときは過活動となり、眠らずに動き回ったり、物事に精力的に取り組んだりします。しかし反対にうつ状態だと、ひどく憂うつな気分になり、身体を動かすことすらままなりません。
なお、双極性障害になったことを公表しているのは、次の芸能人・著名人の方々です。
【双極性障害を公表している芸能人・有名人(国内→海外、五十音順)】
|
統合失調症
統合失調症とは、心や思考にまとまりがなくなってしまう病気です。従来はなかった特徴が生じる「陽性症状」と、以前はあった特徴が失われる「陰性症状」の2つを主症状とします。
陽性症状の代表例は幻覚・妄想です。また陰性症状の例には抑うつが挙げられます。
統合失調症になると、被害妄想が激しくなり、支離滅裂なことを言ったり攻撃的になったりしがちです。仕事はおろか、日常生活や他者とのちょっとした会話すら困難になるケースもあります。統合失調症を公表している芸能人・著名人は以下の方々です。
【統合失調症を公表している芸能人・有名人(国内→海外、五十音順)】
|
上記の方々は、統合失調症の症状により、仕事やプライベートでさまざまなトラブルを起こしてしまった経験もあるようです。知名度の高さゆえに大々的に報道されて話題になったこともありますが、適切な治療を経て、現在も活動を続けています。
発達障害
発達障害とは、脳の機能不全による発達の凹凸が生じる障害です。主に以下の3種類に区分され、それぞれ特性があります。
障害名 | 特性 |
ASD(自閉スペクトラム症) | 興味関心の偏りと極端な独自のこだわり |
ADHD(注意欠陥・多動症) | 不注意、多動性、衝動性 |
SLD(限局性学習症) | 特定の学習機能の習得困難 |
上記の障害は単独で発症するほか、複数を併発するケースもめずらしくありません。種類に関わらず現時点では明確な治療法はないものの、精神・心理療法および薬物療法により症状が緩和する可能性があります。
発達障害およびその傾向にあることを公表している芸能人・著名人の方々は、以下のとおりです。
【発達障害を公表している芸能人・有名人(国内→海外、五十音順)】
|
うつ病を克服した芸能人も受けている正しい治療方法
うつ病には、以下3通りの有効な治療法が存在します。
- 休養
- 薬物療法
- 精神療法
以下では、各治療法の詳細を確認していきましょう。
休養
うつ病になると、心身ともに深刻なエネルギー不足になるため、治療には十分な休養が不可欠です。しっかり休んで英気を養うことで、症状の緩和・改善が期待できます。
十分な休養のためには、安静にできる環境を整えることが大切です。必要に応じて休職・休学するほか、仕事・学業に従事する時間を短縮したり、配置転換したりなどして調整を行うことで、休養に適した環境が整います。
薬物療法
うつ病の治療では、まず対症療法として抗うつ薬・抗不安薬などを用いた薬物療法が施される流れが一般的です。うつ病の薬は多種多様であり、医師が本人の症状・状態をみながら適切な処方を行います。
なお、薬物療法の効果が現れるのは投薬開始から約1週間〜数週間後です。その間、目に見える効果がないからといって、自己判断で中止してしまわないよう注意しなければなりません。
またうつ病の薬による副作用などの心配な症状があるときも、すみやかに医師に相談して判断を仰ぐことが大切です。
精神療法
精神療法とは、医師・カウンセラーなどの専門家の心理的なアプローチによる認知の歪みの矯正治療です。
具体的には、カウンセリングや認知行動療法、対人関係療法などの治療が行われます。自らの感情に向き合うことで、うつ病につながる思考・行動パターンのクセ改善が主な目的です。
なお、うつ病初期で症状が軽度の段階であれば、カウンセリングだけでも十分な効果を発揮します。そのため、早期回復を目指すなら、早めの受診が肝心です。
芸能人・一般人に関わらずうつ病の兆候があれば早期受診を!
うつ病は、数々の芸能人や有名人も経験していることからもわかるとおり、決してめずらしい病気ではありません。
またうつ病のほか、パニック障害や統合失調症、発達障害など別の精神疾患・障害を患ったことのある著名人もいます。
うつ病は身近な病であることを自覚し、少しでも気になる症状があるときはすみやかに医療機関の受診が大切です。早期治療でスムーズな症状改善が期待できるため、ためらわずに心の専門家に相談しましょう。
現在、うつ病の兆候が現れているなら早急に「よりそいメンタルクリニック」への受診をおすすめします。些細な困り事にも親身に寄り添い、専門家としての視点から適切な治療・アドバイスをするので、ぜひお気軽にご相談ください。